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弱酸性次亜塩素酸水を用いた新規歯牙漂白材の開発とその評価

研究課題

研究課題/領域番号 22791849
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

西村 知子  神奈川歯科大学, 歯学部, 助教 (70367259)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード歯牙漂白 / 次亜塩素酸水 / 歯牙漂泊 / 二酸化チタン
研究概要

高濃度の過酸化水素を用いるウォーキングブリーチや生活歯のOffice Bleachingはエナメル質脱灰や歯周組織傷害性が問題視され, より安全性の高い漂白材が望まれている.カンファスイのバイタルブリーチングへの臨床応用を検討するために有効塩素濃度および歯周組織に対する細胞障害性を検討した。細胞障害性試験供試液としてカンファスイ(pH6.5)を使用し、歯肉上皮細胞と歯肉線維芽細胞に対する細胞障害性を測定した結果、歯周組織に対する障害性は認められなかった。増粘材による有効塩素濃度維持の検討を行った結果、アルミナおよびガラスでは残留塩素濃度の低下は認められなかったものの経時的に沈殿が認められた。HAPはカンファスイとの混和によりクリーム状となり、180分経過後も残留有効塩素濃度の低下は認められなかった。これらの結果より、カンファスイは安全で、かつHAPを添加することにより臨床応用が可能であることが示唆された。漂白材が歯面に対する影響を検討するため、カンファスイおよび35%H_2O_2のエナメル質および象牙質の微小硬さ試験を行った結果、カンファスイは象牙質表面の硬さを減少させるがエナメル質にはなんら影響を及ぼさないことが示唆され、これよりカンファスイはウォーキングブリーチ法への適応は適切でなく、vital bleachingに適した漂白材といえる。また、根面が露出した状態での漂白にも不適切であると言える。また漂白効果については以前表面の着色に対して確実に漂白効果が認められたが、変色歯に対しての漂白効果はさほど効果が認められなかった。これより象牙質の変色が強いもの、および細管の走行が不規則になっている歯に対してあまり効果は期待できないと思われる。ただ、入手が困難であるため今回は新鮮抜去歯を用いての漂白実験が出来なかった。今後臨床を見据えたヒト新鮮抜去歯での実験が必要であると思われる。

報告書

(3件)
  • 2011 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 可視光で反応する二酸化チタンの歯科への応用-エナメル質表面への影響-2011

    • 著者名/発表者名
      西村知子, 平林正道, 鈴木二郎, 尾本直大, 岡田周策, 寺中敏夫
    • 雑誌名

      日本歯科保存学雑誌

      巻: 54巻 ページ: 81-87

    • NAID

      110008752222

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書 2011 研究成果報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 可視光で反応する二酸化チタンの歯科への応用-低濃度過酸化水素水と併用する歯の漂白材の臨床治験とエナメル質に及ぼす影響-2011

    • 著者名/発表者名
      西村知子
    • 雑誌名

      神奈川歯科大学学会誌

      巻: 46巻 ページ: 86-93

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書 2011 研究成果報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 歯牙漂白後の機械的清掃によるエナメル質表面構造の解析2011

    • 著者名/発表者名
      西村知子, 田中隆博, 寺中敏夫, 石井信之
    • 学会等名
      神奈川歯科大学学会
    • 発表場所
      神奈川歯科大学
    • 年月日
      2011-12-03
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 弱酸性次亜塩素酸水溶液(カンファスイ)のバイタルブリーチングへの応用

    • 著者名/発表者名
      西村知子, 青柳佳伸, 岡田周策, 寺中敏夫, 石井信之
    • 学会等名
      第130回日本歯科保存学会学術大会
    • 関連する報告書
      2011 研究成果報告書
  • [学会発表] 弱酸性次亜塩素酸水溶液のバタルブリーチングへの応用有効塩素濃度の保持と生体親和性について

    • 著者名/発表者名
      西村知子, 渡辺清子, 岡田周策, 寺中敏夫, 浜田信城, 石井信之
    • 学会等名
      第131回日本歯科保存学会学術大会
    • 関連する報告書
      2011 研究成果報告書
  • [学会発表] 歯牙漂白後の機械的清掃によるエナメル質表面構造の解析

    • 著者名/発表者名
      西村知子, 田中隆博, 寺中敏夫, 石井信之
    • 学会等名
      2011年神奈川歯科大学学内学会
    • 関連する報告書
      2011 研究成果報告書

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公開日: 2010-11-30   更新日: 2016-04-21  

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