研究課題/領域番号 |
22791855
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
今林 貴代美 国立長寿医療研究センター, 口腔疾患研究部, 流動研究員 (50419660)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2011年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歯髄幹細胞 / プロテオミクス / 二次元電気泳動 / バイオマーカー / 脱分化 |
研究概要 |
本研究は、歯髄特異的蛋白質マーカーを同定することを目的として、歯髄形質を規定する歯髄特異的蛋白質を解析する。昨年度は歯髄幹細胞を脱分化させ、脱分化前後の細胞のプロテオミクスによる比較により歯髄特異的マーカーを得る予定であったが、脱分化の制御が困難であった。よって、本年度は、イヌ同一個体から幹/前駆細胞画分として歯髄・骨髄・脂肪CD31^-SP細胞を分取し、タンパク質可溶液をそれぞれ回収し、二次元電気泳動(等電点電気泳動およびSD-PAGE)を行い、蛍光染色後、歯髄に特異的に発現しているスポットを解析した。その結果、三者に共通して見られるスポットが434個(97.1%)であり、歯髄にのみ発現するスポットが3個存在した。さらに、その3個のスポットを切り出し、トリプシン処理後、脱塩、acetonitrile中で溶出し、Zip-Tip μC18で濃縮し、得られたペプチドをnano-LC/MSにてペプチド断片の質量を測定し、得られた結果をデータベースを用いPMF法により蛋白質を同定した。しかしながら、tropomyosin 3 isoform 2 isoform 5やgamma-enteric smooth muscle isoform 1 precursorなどの、特に歯髄に特異的とは考えにくい蛋白質が同定された。イヌは同一個体の細胞が同時に得られやすいが、データベースの充実に問題があることが判明した。よって、現在、ブタを用いた同様の実験を実施中である。
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