研究概要 |
本研究では,株化歯肉上皮細胞GE1を用いてCCN2/CTGFが,軟組織の治癒促進に対するLIPUSの影響を明らかにすることを目的とした. GE1細胞を周波数3MHz,出力40mW/cm2で15分間LIPUS照射を行い,リアルタイムPCR法,ウエスタンブロッテイング法を用いてCCN2/CTGFのmRNA量およびタンパクレベルでの検討行った. CCN2/CTGF mRNA発現量は, LIPUS照射直後, 15分後に有意な増加が認められ,タンパクレベルにおいても照射60分後に量の増加が認められた. MAPKに関しては, LIPUS照射30分後にERK, P-38のリン酸化が認められた.以上より, LIPUS照射によりCCN2/CTGFの遺伝子発現を誘導しタンパク量を増加させることが明らかになり,そのメカニズムとしてはERK, P-38のリン酸化が関与していることが示された.
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