研究課題/領域番号 |
22791940
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
岩田 隆紀 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60431946)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2010年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 歯根膜細胞 / 多分化能 / 細胞治療 / 細胞標識 / 神経堤細胞 / ヒト歯根膜細胞 / NCAM1 / 神経細胞分化 |
研究概要 |
ヒト歯根膜細胞の多分化能を検索する目的で神経分化能の解析をおこなった。コラゲナーゼ・ディスパーゼで酵素処理した歯根膜組織よりいわゆる間葉系幹細様な歯根膜幹細胞の抽出の系は非常に安定しており、未分化性を維持する目的で培地をDMEM/F-12に換えたところ増殖は抑制傾向にあった。神経系への分化誘導培地を用いると歯根膜細胞は神経様細胞へ分化することが確認できた。また、イヌ歯周欠損に自己イヌ歯根膜細胞シートを移植したところ、神経関連タンパクであるNFP抗体陽性の新生神経組織が確認されたことから、インビボ・インビトロにおいて歯根膜細胞の神経再生への寄与の可能性が示唆された。また、非常に少ない集団ではあるが、造血幹細胞の維持に必須といわれるc-kit陽性細胞が歯根膜由来細胞には存在し、またc-kitのリガンドであるstem cell factor(SCF)を歯根膜細胞が発現していることが確認されたことから、間葉系組織におけるc-kit/SCFシグナリングを検討する必要が生じ、現在研究を進めている。また移植した細胞の動態を追跡するためにさまざまな手法を試したが、最終的にはレンチウイルスを用いてEGFPを導入する方法を最適化し、細胞治療の研究を行う際には細胞をラベリングしている。我々のターゲットとしている硬組織は組織切片を作製する際に脱灰・固定の際に蛍光色素が減退することが分かっているので、免疫組織学的に移植した細胞を評価する目的で脱灰・固定方法の最適化も併せて行った。
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