研究課題
若手研究(B)
本研究においては、交感神経活動の指標である唾液アミラーゼ活性(sAA)が、全身麻酔下の気管挿管や皮膚切開後に有意に上昇した。一方、手術中および術後のsAA値と術後のVAS値(視覚的アナログ尺度)、術後鎮痛薬の使用状況との間には明らかな相関は認められなかった。以上の結果から、sAAの測定は全身麻酔下の侵害刺激に対する1つの評価法となる可能性が示唆された。しかし、sAAの測定から術後痛の評価を行うことは困難であると考えられる。