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歯特異的マイクロRNAの同定とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22792035
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

田中 康二朗  東北大学, 大学病院, その他 (90451608)

研究期間 (年度) 2010 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードマイクロRNA / 歯胚形成 / in situ hybridization / 細胞増殖 / ヘミチャネル形成 / ATP
研究概要

本研究の目的は、歯特異的なマイクロRNA(miRNA)の同定と機能解析を行うことである。歯冠の形態形成過程におけるmiRNAの発現変化の包括的解析のためmiRNAチップ解析を行い、200種のmiRNA中、57において発現が大きく減少する特徴的な発現パターンを確認した。そこから歯胚形成に重要な役割を担うGja1と関与し、発現の減少が認められたmiR-1を解析対象とした。miR-1の局在をin situ hybridization法で確認したところ、胎生16.5日齢マウス臼歯歯胚の歯堤およびcervical loopに強い発現を認めた。またmiR-1に発現制御されると考えられるCx43の発現を確認したところ、miR-1と相反する領域に発現を認めた。miR-1ノックダウンプローブを導入したSF2では、Cx43の発現が増強された。さらにBrdU取り込み法を用いて細胞増殖測定を行ったところ、miR-1ノックダウンプローブを導入したSF2では細胞増殖が低下し、Cx43の発現が増強されヘミチャネル形成されて、ATPリリース量が増加することが確認された。以上の結果は、マウス歯胚においてmiR-1の発現量がcx43の発現をコントロールしATPの細胞内からの放出を調節することによりmiR-1が歯胚形成において重要な役割を担う可能性を示唆し、miR-1がCx43の発現調節を行うことにより、細胞増殖を抑制し、増殖から分化へと切り替える機能と関連があることを示唆している。興味深い事に、miR-1の標的分子であるCx43の変異は眼歯指異形成症を引き起こし、歯の形成異常を示すことが報告されている。したがってmiR-1の同定によって、眼歯指異形成症の発症メカニズムの解明が進展するだけでなく、miR-1を用いた遺伝子治療や歯の再生医療における歯冠形態形成制御を目的としたmiRNA応用への発展が期待できる。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 歯の発生過程におけるマイクロRNAの発現変化と役割2010

    • 著者名/発表者名
      田中康二朗
    • 学会等名
      日本小児歯科学会秋季大会
    • 発表場所
      郡山市
    • 年月日
      2010-12-02
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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