研究課題/領域番号 |
22792039
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
南 綾 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, その他 (60549921)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 上顎骨延長 / 口唇裂・口蓋裂 / 骨切り術 / 歯科矯正 |
研究概要 |
過去の治療における、Le Fort I型骨切り法を併用したRED Systemによる上顎骨牽引力の活性化の量、方向、牽引力とそれに対応する上顎の移動量を、術前術後の側面頭部X線規格写真を用い比較した。より多くの症例を集積することで、その正確な傾向を抽出することを試みた。 結果として、上顎の前方牽引力と上顎の前方移動量の連関が明確となった。また、上顎の前方牽引後、長期的な観察においてはその牽引量に対して25%前後の後戻りを認めた。 さらに、同様に過去の治療における術前術後のCT画像を比較検討することにより、3次元的に術前後の上顎骨の移動量を計測することを試みた。また、CT画像に付随する顔面の軟組織情報を検討することで、上顎骨の移動量・方向と、それに伴う上顎骨周辺の鼻・上唇等の軟組織の移動様相の関連を検討した。その結果、量と方向に関わらず鼻下点が前方に移動することにより鼻翼の距離が増加し、鼻尖は上方に移動することによりナゾラビアルアングルが増加していた。今回の研究目的は、高精度超音波距離測定装置を応用し、骨延長法での上顎骨前方牽引中の顔面軟組織の変化をリアルタイムで計測することにより、牽引量や方向、力の左右差などが軟組織の変化へ及ぼす影響を検討する同時モニタリングシステムを開発し、チェアーサイドで牽引を随時調整することを可能にし、より適切な顔貌を獲得するための延長方向及び量の検討を行うことである。そのため、CT画像を用いた三次元的軟組織変化の検討結果を参考にし、ファントームモデルを用いたシミュレーションモデルを試作する際の、高精度超音波式変位センサの設置位置や計測範囲を予測する際に参考とする。
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