研究課題
若手研究(B)
本研究では、歯周組織再生量の増大をはかる目的で、成長因子の担体の構造が歯周組織再生に与える影響、および、BMPとFGFの併用の有効性を検索した。その結果、内径300μmのトンネル構造の場合、移植材内部および欠損全体に血管新生が促進され、骨形成が増大した。このことより血管を誘導する構造の重要性が示された。さらに、BMPとFGFの多層移植法を用いた場合には、単独または混合した場合よりも、新生骨と新生セメント質の形成量の増大がみられ、さらに異常治癒を抑制した。以上の結果から、考案した多層移植法が、歯周組織再生に有効である可能性が明らかになった。
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