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口腔機能が胃食道逆流症に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 22792118
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 信和  大阪大学, 歯学部附属病院, その他 (20570295)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード歯学 / 医療・福祉 / 嚥下頻度 / 胃食道逆流 / 高齢者
研究概要

近年増加傾向にあるGERDは,早急に対応が必要な疾患の1つである.現在GERDの治療の主流である薬剤による胃酸分泌抑制は,奏功しない例や副作用が出現する例も多く、他の対処法が必要とされている.そこで我々は,食道クリアランス能に注目し,これに関わる因子として唾液の分泌量,嚥下頻度が関係していると考えた.しかしながらGERDと唾液や嚥下頻度の増減との関係を検討した報告はない.そこで本研究では,GERDに対する治療メニューを構築するために,唾液と嚥下頻度がGERDに及ぼす影響を検討し,以下の結果を得た.《唾液量および嚥下頻度とGERDの自覚症状の強さとの関係》GERDの既往のない成人を被験者としてGERDの自覚症状をF-scaleにて評価し,質問内容から酸逆流症状(項目R)と消化管運動不全症状(項目D)の項目に分けた.被験者を1)安静時唾液量,2)嚥下頻度の各項目で2群に分類し,1),2)による自覚症状の強さの変化をそれぞれ調べた.その結果,唾液量が少ない群(安静時唾液1.5ml/15分以下)の各項目の平均点は,R:4.7,D:3.8,多い群はR:2.4,D:2.2となり.唾液量の少ない群において項目Rが有意に高い値を示した.一方,嚥下頻度の少ない群(安静時17回/30分以下)の各項目の平均点はR:4.8,D:4.1,多い群はR2.8,D:2.5となり,両項目で嚥下頻度の少ない群の方が高い値を示した(有意差なし).本研究の結果、唾液分泌量や嚥下頻度が減少した症例は,GERD症状を強く自覚する傾向にあり,GERDの発症や症状の増悪と関連していることが示唆された.また,嚥下頻度については,他の研究において,加齢や経口摂取禁止例などの嚥下機能の廃用を疑う症例で有意に低下することを示した.これらのことは,高齢や嚥下障害がGERD発症の一因となる可能性を示唆していると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 喉頭マイクロフォンを用いた嚥下回数測定デバイスの開発-妥当性の検討-2010

    • 著者名/発表者名
      田中信和
    • 雑誌名

      日摂食嚥下リハ学会

      巻: 14 ページ: 229-237

    • NAID

      130007865848

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 高齢者の日常生活における嚥下頻度~嚥下回数計を用いた検討-2010

    • 著者名/発表者名
      田中信和
    • 学会等名
      第22回NPO法人日本口腔科学会近畿地方部会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-12-27
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 要介護高齢者の嚥下頻度~経口摂取の有無による比較~2010

    • 著者名/発表者名
      田中信和
    • 学会等名
      第16回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
    • 発表場所
      新潟
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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