研究課題/領域番号 |
22792120
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
友藤 孝明 岡山大学, 岡山大学病院, 講師 (80335629)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 歯学 / 栄養 / トランスレーショナルリサーチ / 歯周病 / 水素水 / 酸化ストレス / 歯周病予防 |
研究概要 |
活性酸素は、歯周炎の進行に関与する。分子状水素は活性酸素を除去できることが知られている。そこで本研究では、ラット歯周炎モデルに対する水素水の影響を検討した。歯周炎は、上顎臼歯に4週間絹糸を巻いて惹起させた。そして、実験開始と併せて、ラットには純水もしくは水素水が与えられた。歯周炎を惹起させた群では、経時的な血清reactive oxygen metabolites(ROM)値(活性酸素濃度の指標)の上昇とともに、歯周組織における炎症性細胞数の増加と歯槽骨吸収が観察された。一方、水素水の摂取は、歯周炎に伴う血清ROM値の上昇を抑え、さらに歯周組織における炎症性細胞数を減少させた。また、炎症に関連した細胞内シグナル伝達因子であるmitogen-activated protein kinasesのリン酸化も、水素水の摂取によって抑制されていた。以上のことから、水素水の摂取は、活性酸素を減少させることにより歯周炎の進行を抑える効果があることが推測される。
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