研究概要 |
糖尿病患者の塩分摂取を中心に栄養摂取を調査し,糖尿病性腎症を予防する為の食事指導について検討することを目的とした。外来通院中の2型糖尿病患者24名(男性15名,女性9名)を対象に,食事記録(4日間),食習慣,食事で困っていること(自記式質問紙),血液生化学的データを調査した。食塩摂取量は,男女とも 9g 以上摂取していた。食事記録実施前後で,食材の計量,調味料の計測,塩分濃度の測定の実施頻度が有意に上昇し,HbA1c 値は有意に低下した。塩分摂取制限についての意識づけ,減塩指導が必要であり,野菜等の調理時に塩分制限が必要であることも考えられる。定期的な食事記録の実施が有効であることが示唆された。
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