研究概要 |
本研究は,小児がんと診断された子どもの親のレジリエンス構成要素を明らかにし,レジリエンスを促進するプログラムを検討することである.小児がんの子どもをもつ親を対象に半構成的面接法を行い,質的帰納的アプローチにより分析した.面接データから,困難な状況からの前向きな立ち直りに焦点を当て分析を進め,Grotberg(2003)が提唱するレジリエンス構成要因[I AM] , [I CAN], [I HAVE]に関する内容が抽出された.分析結果から,親の様々なレジリエンス要素が見いだされた.ストレス反応の軽減には,親と医療職者との良好な関係が基盤として重要であることが示唆され,プログラムへの指針を得ることができた.
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