レスパイトサービスの効果を明らかにするため、在宅で障害のある子どもを養育する主介護者361名に質問紙調査を行った。その結果、レスパイトサービスはその多くの利用者に休息・リフレッシュをもたらすなど良い影響を与えていた。しかしサービス利用の有無群における主介護者の介護負担感尺度得点に有意な差はなく、介護負担感の軽減までには至っておらず、それらのよい影響は一時的なものであると推測される。一方、施設型サービス利用や利用したいときに利用できたなど利用の仕方により介護負担感軽減に繋がっていた。 サービス絶対数の不足などの問題も明らかになり、それらの問題が利用の妨げとなり介護者のニーズにあった利用が進んでおらず、そのため介護負担感軽減など介護者へ十分な効果を与えるまでの機能を果たしていないことが示唆された。サービス供給量の増加が早急に望まれると同時に、少ない資源の中で介護者のニーズに合わせた効果的な利用ができるよう調整を図っていく必要があると考える。
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