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細胞周期G1/S期進行におけるc-Jun・c-Mycの発現制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22800017
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 腫瘍生物学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

平 直江  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, その他 (40589470)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
3,146千円 (直接経費: 2,420千円、間接経費: 726千円)
2011年度: 1,508千円 (直接経費: 1,160千円、間接経費: 348千円)
2010年度: 1,638千円 (直接経費: 1,260千円、間接経費: 378千円)
キーワード細胞周期制御
研究概要

癌は細胞の自律的増殖能の獲得によって引き起こされる疾患である。細胞の自律的増殖能は、アポトーシスなどの細胞死誘導からの回避や細胞周期制御機構の破綻によってもたらされる。転写因子c-Jun・c-Mycは細胞周期G1/S期の進行において重要な機能をはたしており、その発現は細胞周期に依存して制御されている。これまで、我々はDYRK2キナーゼがc-Jun・c-Mycの発現を負に制御しているという知見を得ている。しかし、その発現制御機構は不明である。そこで本研究課題に於いてはDYRK2がどのようにc-Jun・c-Mycの発現を制御しているかについて解析を進めた。
培養細胞を用いた生化学的解析より、DYRK2によるc-Jun・c-Mycの発現制御は翻訳後修飾によるものであることを明らかにした。c-Jun・c-Mycの分解機構は、Primingキナーゼとそれに続くGSK-3キナーゼによるリン酸化を受けた後、ユビキチン-プロテアソームによる分解を受けることが報告されている。そこで、DYRK2がPrimingキナーゼとしてc-Jun・c-Mycをリン酸化するかどうかについて解析を進めた。その結果、DYRK2はGSK3キナーゼのPrimingキナーゼとして、c-Junとc-Mycをリン酸化し、引き続くGSK3によるリン酸化とユビキチン-プロテアソーム系による分解を引き起こすことを明らかにした。また、DYRK2をノックダウンによって引き起こされるc-Jun・c-Mycの発現制御異常は、過剰な細胞増殖能の亢進を引き起こすことを明らかにした。また、臨床検体を用いた病理学的解析により、腫瘍組織でのDYRK2の発現の低下が認められた。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ATM augments nuclear stabilization of DYRK2 by inhibiting MDM2 in the apoptotic response to DNA damage.2010

    • 著者名/発表者名
      Taira, N., et al.
    • 雑誌名

      The Journal of Biological Chemistry

      巻: 285 ページ: 4909-4919

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Amphiregulin, a novel target of p53, modulates microRNA metabolism in the nucleus2011

    • 著者名/発表者名
      Naoe Taira
    • 学会等名
      Gordon Research Conference on Signal Transduction within the Nucleus
    • 発表場所
      Four Points Sheraton, Ventura, CA
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] DYRK2は転写因子c-Jun/c-Mycへのリン酸化を介して細胞周期G1/S期の進行を制御する2010

    • 著者名/発表者名
      平直江
    • 学会等名
      第69回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場・リーガロイヤルホテル大阪
    • 年月日
      2010-09-24
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-27   更新日: 2016-04-21  

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