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胃がん幹細胞の単離と新規マーカーの同定及びWnt非β-カテニン経路による制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 22800047
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 腫瘍生物学
研究機関広島大学

研究代表者

山本 英喜  広島大学, その他 (10581697)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
3,146千円 (直接経費: 2,420千円、間接経費: 726千円)
2011年度: 1,508千円 (直接経費: 1,160千円、間接経費: 348千円)
2010年度: 1,638千円 (直接経費: 1,260千円、間接経費: 378千円)
キーワード胃がん / がん幹細胞 / 分化 / Wntシグナル / 非β-カテニン経路
研究概要

本研究では(1)胃がん幹細胞の単離と特異的マーカーの同定、および,(2)胃がん幹細胞の自己複製能と分化誘導機構におけるWntシグナル非β-カテニン経路の関与を評価するため、以下の実験を行なった。
1.自己複製能を有し未分化性を維持した幹細胞性を有する胃がん細胞の単離:複数のがん腫でがん幹細胞の同定法として報告のあるCD24, CD44, CD133等の細胞表面蛋白質の発現様式やHoechst33342色素の排出能力ならびにaldehyde dehydrogenase (ALDH)活性をマルチカラーFACSで評価し、これらを複数組み合わせてソーティングを行なった。また、各集団の細胞増殖や運動、浸潤能などの細胞生物学的特性を解析した。その結果、複数の胃がん細胞株でCD24陰性の細胞に幹細胞様特性があり、CD24の発現様式によりALDH活性に差があることを見出した。胃がん細胞でのCD24の発現制御機構については現在検討中である。
2.胃がん幹細胞様細胞の悪性形質獲得へのWntシグナル非β-カテニン経路の関与:Wntシグナル非β-カテニン経路を活性化する代表的リガンドのWnt5aを胃がん細胞株MKN45で恒常的に過剰発現させると、細胞増殖能は変化しないが細胞運動能および浸潤能が亢進した。一方、Wnt5aの強制発現によって細胞表面蛋白質のCD24とCD133の発現に変化はなかったが、CD44強陽性の割合が減少した。胃がん幹細胞のマーカーとされるCD44は、Wntシグナル非β-カテニン経路によって負に制御される可能性が考えられた。
本研究は研究代表者の海外留学転出のため本年度で廃止となるが、今後は複数の胃がん細胞株からソーティングした胃がん幹細胞様細胞に共通して発現する膜蛋白質あるいは分泌蛋白質を網羅的手法で特定し、胃がんにおけるがん幹細胞の新規マーカーの同定へと検討を進める構想である。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 外観上傷のない腹腔鏡下胆嚢摘出術-単孔式腹腔鏡下手術-2010

    • 著者名/発表者名
      山本英喜
    • 雑誌名

      広島医学

      巻: 63 ページ: 505-508

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 癌幹細胞理論を用いた胃癌細胞の浸潤能獲得機序の検討2010

    • 著者名/発表者名
      山本英喜
    • 学会等名
      第18回浜名湖シンポジウム(国際科学振興財団フォーラム分子消化器病学研究会)
    • 発表場所
      アクトシティ浜松(静岡県)
    • 年月日
      2010-12-25
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Wnt5aはJNKを活性化しMMP-1の発現を促進して前立腺癌細胞の浸潤能を亢進する2010

    • 著者名/発表者名
      山本英喜
    • 学会等名
      第69回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪府)
    • 年月日
      2010-09-23
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-27   更新日: 2016-04-21  

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