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瞬目による情報の分節化とその共有効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22800061
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 認知科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

中野 珠実  順天堂大学, 医学部, 助教 (90589201)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
3,094千円 (直接経費: 2,380千円、間接経費: 714千円)
2011年度: 1,482千円 (直接経費: 1,140千円、間接経費: 342千円)
2010年度: 1,612千円 (直接経費: 1,240千円、間接経費: 372千円)
キーワード瞬目 / 同期 / 自閉症
研究概要

対面会話時の話者と聴者の瞬目が、話の切れ目で特異的に同期していることを我々のグループは発見した(Nakano&Kitazawa,2010)。そこで、顔の目と口の情報がどのような相互作用を通じて瞬目の同期を引き起こしているのか、を明らかにするために、映像に特殊な加工を施し、顔の一部分のみ見える課題を作り、顔のどの部分が見えている時に、瞬目の同期がおきるのかを調べたところ、目のみ、口のみの条件では瞬目同期が生じず、顔全体が見えている時にだけ瞬目同期が生じていたことから、目・口両方を含む顔全体の情報が、2者間の瞬目の同期現象には欠かせないことが示された。
さらに、対面会話時の話者と聴者の瞬目同期とコミュニケーションの関係性を明らかにするために、コミュニケーションの質的な障害が主症状である自閉症において、このような他者との瞬目の同期が生じるのを調べたところ、定型発達群では瞬目の引き込み現象が認められたのに対し、自閉症群は、目と口を定型発達群と同じような注視率で見ていたにも関わらず、自閉症群では瞬目の同期現象が生じていなかった。
このことから、自閉症群のコミュニケーションの質的障害は、他者と文脈や情報を共有し、他者に同調しよういう無意識な行動が生じないために引き起こされているのかもしれない。これらの結果をまとめた論文はNeuropsychologia誌に掲載された。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Lack of eyeblink entrainments in autism spectrum disorders2011

    • 著者名/発表者名
      Tamami Nakano, Nobumasa Kato, Shigeru Kitazawa
    • 雑誌名

      Neuropsychologia

      巻: 49 ページ: 2784-2790

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2010-08-27   更新日: 2016-04-21  

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