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大坂金融市場分析―大名金融を中心として―

研究課題

研究課題/領域番号 22830024
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 経済史
研究機関東京大学

研究代表者

高槻 泰郎  東京大学, 経済学研究科(研究院), 助教 (70583798)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
1,625千円 (直接経費: 1,250千円、間接経費: 375千円)
2011年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2010年度: 1,235千円 (直接経費: 950千円、間接経費: 285千円)
キーワード日本経済史 / 近世史 / 金融市場 / 米市場 / 関係的融資 / 大名貸 / 財産権
研究概要

近世日本における大名金融の実態解明を目指す本研究課題は,研究実施計画書にも示した通り,2つの段階を踏むことを想定している.第一段階が,個人研究として2年間を費やし,大名金融に関わる史料の収集・撮影・整理を行うものである.第二段階が,共同研究として史料解析,および成果の発表に臨むものである.研究活動スタート支援プログラムに助成されている研究課題は,ここで言う第一段階に当たり,その初年度である平成22年度においては,以下の成果を得た.
第一に,近世期大名貸に関する史料の撮影と解読が,計画通り進捗したことである.具体的には,九州大学附属図書館付設記録資料館,九州文化史資料部門所蔵「林田家文書」より,久留米藩の資金繰りに関わる史料62点,大阪大学経済史経営史研究室所蔵「鴻池善右衛門家文書」より,大名金融に関わる史料27点,同研究室所蔵「助松屋文書」より,幕府による大名金融に関わる史料3点,佐賀県立図書館所蔵「鍋島文庫」より,肥前藩の資金繰りに関わる史料5点を撮影し,整理する作業を完遂した.これらはいずれも近世日本における大名金融について記した第一次史料であり,特に融資を行う側と,受ける側の双方の史料を収集・整理したことは,今後の研究課題遂行において重要な意味を持つ.既存研究のように,いずれか一方の立場からの分析には止まらない点が,本研究の特徴だからである.
第二に,本来ならば次年度に着手を予定していたデータベース構築作業に,今年度から着手することができた点である.大名金融に関して,(1)年度,(2)債権者,(3)債務者,(4)金額,(5)期間,(6)利息,(7)担保の有無,及び内容(8)返済過程,の8点について整理することが,次年度の作業課題であったが,一部の案件については,作成に着手することができた.

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 近世日本における相場情報の伝達-米飛脚・旗振り通信-2011

    • 著者名/発表者名
      高槻泰郎
    • 雑誌名

      郵政資料館研究紀要

      巻: 2 ページ: 91-108

    • NAID

      40019067630

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 幕府米切手統制策と大坂金融市場-田沼意次の金融行政-2010

    • 著者名/発表者名
      高槻泰郎
    • 雑誌名

      東京大学社会科学研究所ディスカッションペーパーシリーズ

      巻: J-188 ページ: 1-18

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] 田沼時代における金融行政-米切手御買上政策の立案過程を中心に-2010

    • 著者名/発表者名
      高槻泰郎
    • 雑誌名

      東京大学社会科学研究所ディスカッションペーパーシリーズ

      巻: J-189 ページ: 1-26

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [図書] 藤田覚編『十八世紀日本の政治と外交』(第2章、「十八世紀中後期における大坂金融市場統制策」、25-47頁を執筆)2010

    • 著者名/発表者名
      高槻泰郎
    • 総ページ数
      23
    • 出版者
      山川出版社
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-27   更新日: 2016-04-21  

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