研究課題
研究活動スタート支援
本研究の目的は、国際移動の増大やトランスナショナリズムを特徴とするグローバリゼーションが、家族の教育戦略やアイデンティティ、能力に与える影響を日常生活レベルで考察することである。ロサンゼルスに住む日本人家族を対象としたフィールドワークの結果、母親たちの育児目標は子どもを「コスモポリタンな日本人」に育てることにあり、そうした育児を支えるトランスナショナルな社会空間を構築するため、「徹底した母親業」が行われていることが分かった。これを受けて子どもたちは、日本人という枠組みにとらわれない重層的なアイデンティティを構築し、その過程で「柔軟性」「社交性」といった「グローバル型能力」を獲得していることも明らかになった。こうした知見から、「コスモポリタンな日本人」を育てる可能性や問題点について検討した。
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異文化間教育
巻: 34巻 ページ: 22-36
130007844244
International Sociology
London Digest
巻: 6 ページ: 28-9