超高圧下におけるABO3化合物の存在様式

• 研究課題/領域番号: 22840017
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 岩石・鉱物・鉱床学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 浜根 大輔 東京大学, 物性研究所, 特任専門職員 (20579073)
• 研究期間 (年度): 2010
• 研究課題ステータス: 完了 (2010年度)
• 配分額: 1,625千円 (直接経費: 1,250千円、間接経費: 375千円); 2010年度: 1,625千円 (直接経費: 1,250千円、間接経費: 375千円)
• キーワード: チタネイト / ダイアモンドアンビルセル / 放射光X線 / 透過型電子顕微鏡

研究概要

4族元素からなるABO_3化合物を出発物質に高圧高温実験を行ったところ,A=Fe,Mn,B=Tiのチタネイトにおいて,従来の高圧科学の常識を覆す新たな知見を得ることが出来た。本研究ではチタネイトが高圧下でAO+ATi_3O_7やAO+ATi_2O_5となることを見いだした。特にAO+ATi_3O_7相組み合わせはAO+コチュナイト型TiO_2よりも高密度であり,この結果は巨大惑星深部に相当する超高圧環境におけるABO_3シリケイトの存在様式を解明する手がかりとなることが期待される。

研究成果

• [雑誌論文] High-pressure behavior of MnTiO_3 : decomposition of perovskite into MnO and MnTi_2O_5. (2011)
  • 著者名/発表者名: Okada T., Yagi T., Nishio-Hamane D.
  • 雑誌名: Physics and Chemistry of Mineral 38 ページ: 251-258
  • 査読あり
• [雑誌論文] MgSiO_3-FeAlO_3系ペロブスカイトの固溶メカニズムと結晶化学 (2011)
  • 著者名/発表者名: 永井隆哉,浜根大輔,藤野清志
  • 雑誌名: 日本結晶学会誌 53 ページ: 8-12
  • NAID: 10027840390
  • 査読あり
• [雑誌論文] Decomposition of perovskite FeTiO_3into wustite Fe_<1-x>, Ti_<0.5x>O and orthorhombic FeTi_3O_7 at high pressure. (2010)
  • 著者名/発表者名: Nishio-Hamane D., Yagi T., Ohshiro M., Niwa K., Okada T., Seto Y.
  • 雑誌名: Physical Review B 82
  • 査読あり
• [雑誌論文] Decomposition of perovskite FeTiO_3 into wustite Fe_<1-x>, Ti_<0 5x>O and orthorhombic FeTi_3O_7 at high ressure (2010)
  • 著者名/発表者名: Nishio-Hamane, et. al.
  • 雑誌名: Physicai Review B 巻: 82
  • 査読あり
• [学会発表] FeTiO_3の高圧相転移:FeO+FeTi_3O_7への分解 (2011)
  • 著者名/発表者名: 浜根大輔,八木健彦,大城正裕,丹羽健,岡田卓
  • 学会等名: 第51回高圧討論会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2011-10-22
• [学会発表] FeTiO_3の高圧相転移:FeO+FeTi307への分解 (2010)
  • 著者名/発表者名: 浜根大輔, 他
  • 学会等名: 題51回高圧討論会
  • 発表場所: 仙台市戦災復興記念館
  • 年月日: 2010-10-22