研究概要 |
氷衛星の熱進化を解明するために必要なレオロジーモデルを構築するため,重水氷を用いた中性子回折実験を行い,塑性変形時の結晶粒径・軸方位の変化を調べた.さらに,氷・岩石混合物の流動則に対する氷粒子及び岩石粒子の粒径依存性を調べるため,等歪速度変形実験を行った.中性子回折実験の結果,時間変化に伴う結晶粒径・軸方位の変化は観測できなかった.変形実験の結果,氷・岩石混合物は岩石粒径で変形強度が大きく変化し,岩石濃度が高い場合は岩石粒径が50μm以下では純氷より変形強度が大きく, 1mm以上では逆に小さくなった.
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