研究概要 |
放電パターンが火炎核生成に与える影響を調べるため,3方向からの可視化が可能な定容燃焼容器を試作し,放電の直接写真と初期火炎のシュリーレン写真の同時撮影を行える計測系を構築した.また,小型のIES式パルス電源を利用した低温プラズマ放電点火システムを単気筒試験機関に適用し,排気再循環による希釈燃焼時の燃焼安定性について従来の点火システムとの比較を行った.これらの結果,低温プラズマ繰り返し放電点火は,従来の点火システムと比較して,排気再循環による希釈限界が21%から25%へと拡大できること,低温プラズマ繰り返し放電点火は従来の点火システムと比較して,燃焼速度などの部分燃焼限界に与える影響は少ないが,初期火炎核形成に関わる点火限界に強く影響を与えることがわかった.
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