研究課題/領域番号 |
22860043
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子デバイス・電子機器
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
小寺 敏郎 山口大学, 理工学研究科, 講師 (90340603)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,146千円 (直接経費: 2,420千円、間接経費: 726千円)
2011年度: 1,508千円 (直接経費: 1,160千円、間接経費: 348千円)
2010年度: 1,638千円 (直接経費: 1,260千円、間接経費: 378千円)
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キーワード | 磁性体ナノワイヤ / ビーム走査アンテナ / 非相反素子 / 磁気双極子モーメント / マイクロ波素子 / 磁性体デバイス / 国際情報交換 / カナダ |
研究概要 |
磁性体ナノワイヤの生成については主にカナダのモントリオール理工科大学にて行い、試料の提供を同大学から受ける事で主にデバイス化の研究を行った。ナノワイヤの物性を振動試料型磁力計ならびに磁気共鳴半値幅により評価し、マイクロ波・ミリ波デバイスへの応用性を確認した。ナノワイヤの成長プロセスであるメッキプロセスにおいて、表面荒さは磁気損失の増加に対応するため、これを平坦にすべく恒温環境化におけるワイヤ成長を行った。結果、従来の材料と比較して磁気損失を30%改善できることを確認した。 しかしながら磁性体ナノワイヤの磁気損失低減は容易ではなく、アンテナに応用した場合放射する以前に電磁波のエネルギーが全て磁気損失にて消費されることもあり得る。この問題を回避する目的で平行平板構造をアンテナに付加することでアンテナの性能改善を試みた。この内容は12月に開催されたアジア太平洋マイクロ波会議にて発表した。 磁性体ナノワイヤはフェライトと同様に非相反性を示すため、これを応用したアンテナとミキサの複合デバイスを考案し、9月にパリにて開催されたヨーロッパマイクロ波会議にて発表した。 その他磁性体ナノワイヤの応用を目的としたビーム走査可能な漏洩波アンテナに関する研究を遂行し、 (1)アイソレーター複合のビーム走査可能なアンテナ (2)超低姿勢モノポールアンテナ (3)ファラデー回転を用いた完全電気磁気導体の実現 に関する論文を査読付き学術雑誌に6報報告した。
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