• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

植物のナトリウムの取り込みに関与する新規な輸送体の同定

研究課題

研究課題/領域番号 22880020
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 植物栄養学・土壌学
研究機関広島大学

研究代表者

上田 晃弘  広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 講師 (10578248)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
2,938千円 (直接経費: 2,260千円、間接経費: 678千円)
2011年度: 1,404千円 (直接経費: 1,080千円、間接経費: 324千円)
2010年度: 1,534千円 (直接経費: 1,180千円、間接経費: 354千円)
キーワード塩ストレス / シロイヌナズナ / ナトリウム / 遺伝子発現解析 / カリウム / 植物栄養
研究概要

環境ストレスの一種である塩害(塩ストレス)は植物の生産性を著しく減少させる。植物の耐塩性を向上させるには,どのようにして塩を体内に貯めこまないようにするのかが重要である。本研究では植物において未だ不明なナトリウムの吸収経路を同定することを目的とし,主にシロイヌナズナを用いて研究を行った。外部環境からのナトリウム吸収に関与していると考えられるccc遺伝子の発現解析をRT-PCR法により行った。組織間でのccc遺伝子の発現の差異を調べたところ,発芽後10日程度の実生で最も発現量が多く,個体の発達に従って葉や茎における発現量が次第に減少することがわかった。ccc遺伝子の塩ストレスへの応答を調べたところ,NaClストレス処理後5時間目には発現量が減少したことから,シロイヌナズナでは塩ストレス下においてナトリウムの吸収量を減少させている可能性が示唆された。カリウム欠乏条件下ではccc遺伝子の発現量が増加すること,またカリウムを再添加することでccc遺伝子の発現量が減少することがわかった。シロイヌナズナccc変異体の表現型を野生株と比較したところ,低濃度のカリウム添加(カリウム栄養飢餓)条件下ではその生育は抑制され,高濃度のカリウム添加(高カリウムストレス)条件下では野生株よりも耐性を示した。また高濃度のナトリウム添加(高ナトリウムストレス)条件下でも野生株よりも生育量が大きかった。
以上の結果から,CCCはシロイヌナズナにおいてナトリウムとカリウム両方の吸収に関与し,その遺伝子発現は生育環境でのナトリウムやカリウム濃度によって制御されていることがわかった。

報告書

(2件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-27   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi