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口腔粘膜固有層に存在する組織幹細胞の特性解析と局在の同定

研究課題

研究課題/領域番号 22890046
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 歯科医用工学・再生歯学
研究機関東京大学

研究代表者

縣 秀樹  東京大学, 医科学研究所, その他 (20581177)

研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
2,977千円 (直接経費: 2,290千円、間接経費: 687千円)
2011年度: 1,417千円 (直接経費: 1,090千円、間接経費: 327千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード口腔粘膜 / 皮膚 / 幹細胞 / 再生医学 / 再生歯学 / 口腔組織学 / 口腔外科学 / フローサイトメトリー
研究概要

口腔粘膜は、咀嚼の補助や口から侵入する有害刺激に対し障壁として機能するだけでなく、水分・電解質の体内バランス、体温調節など生体の維持に重要な機能も担っている。口腔粘膜がこれらの機能を恒常的に維持するためには、常に新しい健康な細胞が供給され続けていなければならないが、これを実質的に担うのが口腔粘膜に存在する組織幹細胞であると考えられている。しかしながら、口腔粘膜の組織幹細胞の特性や局在についてはこれまでに明らかになっていない。一方、口腔粘膜と構造的に類似点が多い皮膚組織においては、組織幹細胞の特性解析が比較的進んでおり、神経、骨、軟骨、脂肪への分化能を持つことが示されている。そこで、本研究では皮膚の組織幹細胞を比較対象として、口腔粘膜に存在する組織幹細胞の特性解析を行うこととした。まず、培養に適した培地を明らかにするために、BALB/cAJclマウスの口腔粘膜由来細胞を皮膚組織幹細胞用の無血清培地((DMEM/F12=3:1)+2% B27supplement+40ng/mlbFGF+20ng/ml EGF)と血清入り培地((DMEM/F12=3:1)+10% FBS)で培養を行った。その結果、口腔粘膜由来細胞は無血清培地では殆ど増殖しないが、血清入り培地ではよく増殖することが明らかになった。続いて、血清入り培地で培養した1継代目の口腔粘膜由来細胞のフローサイトメトリー解析を行ったところ、30%程度の細胞が幹細胞様の表面抗原発現(CD11b(-),CD45(-),CD29(+),Sca-1(+))を示すことが明らかになった。一方、同様の条件で培養した皮膚由来細胞には、同じ表面抗原発現を示す分画が45%程度含まれていることが示された。これらの結果から、口腔粘膜の組織幹細胞は皮膚の組織幹細胞と異なり、無血清培地での選択培養は困難であるが、血清入り培地で口腔粘膜由来細胞を培養した場合には、そこに30%程度含まれていることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マウス真皮由来細胞の効率的sphere colony形成条件の検討2011

    • 著者名/発表者名
      山焙美香、縣秀樹、上原真理子、堀暁子、堀祐輔、東條有伸、各務秀明
    • 学会等名
      第10回日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京)
    • 年月日
      2011-03-02
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-27   更新日: 2016-04-21  

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