研究課題/領域番号 |
22890092
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大塚 篤司 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60582054)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,068千円 (直接経費: 2,360千円、間接経費: 708千円)
2011年度: 1,469千円 (直接経費: 1,130千円、間接経費: 339千円)
2010年度: 1,599千円 (直接経費: 1,230千円、間接経費: 369千円)
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キーワード | 肥満細胞 / 接触皮膚炎 |
研究概要 |
IL-4遺伝子のイントロン2に存在するイントロニックエンハンサーは肥満細胞特異的にIL-4遺伝字発現を制御する領域であることが報告されている。上記の細胞特異的遺伝子発現システムを用いて、理研・久保允人博士らはDT-Rを挿入した肥満細胞特異的DT-R Tgマウス(Mast cell-specific enhancer mediated Toxin REceptor mediated Conditional cell Knock out(TRECK)systems、MaS TRECK)を作製した。 Mas TRECK TgマウスDT処理後、肥満細胞のみ除去された状態で接触皮膚炎を確認したところ野生型に比べ接触皮膚炎反応が減弱していることが明らかとなった。ハプテンの種類や濃度によってW/Wvマウスの接触皮膚炎反応が不変か減弱するか考えられていることから、異なる2つのハプテンを用いて検証したところ、どちらのハプテンでも接触皮膚炎反応が減弱することが明らかとなった。さらにoxazoloneの濃度を低濃度もしくは高濃度と変えて感作を行ったところ、どちらの濃度においても接触皮膚炎反応が減弱することが明らかとなった。これより肥満細胞が接触皮膚炎に関与しているということを新しいモデルマウスを用いて示すことが出来た。 W/WvとMas TRECK Tgマウスの実験結果の違いは、W/Wvマウスが肥満細胞の欠損のみならず、メラノサイトの欠損、また重度の貧血があることに加え、先天的に肥満細胞が欠損していることによる免疫細胞のホメオタシスの影響があることによるものと考えられる。今回、我々はconditionalかつspecificに肥満細胞を除去できるMas TRECK Tgマウスを用いて、肥満細胞が接触皮膚炎反応に大きな影響を与えていることを証明した。
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