研究課題
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血管内皮でおこる急性の炎症反応において、サイトカインにより発現誘導される分子として同定したリン酸化酵素NUAK2とその基質MYPT1の機能解析を行った。NUAK2をノックダウンした血管内皮細胞ではアクチンストレスファイバーの消失とミオシン軽鎖のリン酸化の減少が認められた。さらにNUAK2の活性化に関わる自己リン酸化候補部位を数か所同定した。また血管内皮を可視化できるゼブラフィッシュ個体を用いてNUAK2アンチセンスモルフォリノを投与したところ、致死的な表現型を示し、in vivoにおけるNUAK2-MYPT1の重要性が示唆された。以上の結果からNUAK2はサイトカインによって誘導活性化されることによりMYPT1を介して細胞骨格を制御し炎症時の血管内皮の恒常性維持に関わっていると考えられる。
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10.1016/j.jconrel.2011.10.010
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