関節不動による関節軟骨の退行性変化と運動療法の効果に関する実験的アプローチ

• 研究課題/領域番号: 22890139
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 整形外科学
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 坂本 淳哉 長崎大学, 病院, 理学療法士 (20584080)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 2,912千円 (直接経費: 2,240千円、間接経費: 672千円); 2011年度: 1,456千円 (直接経費: 1,120千円、間接経費: 336千円); 2010年度: 1,456千円 (直接経費: 1,120千円、間接経費: 336千円)
• キーワード: 不動 / 関節軟骨 / 軟骨基質 / 退行性変化 / 持続的他動運動 / 関節不動 / MMP / TIMP

研究概要

本研究では関節不動による関節軟骨の退行性変化と運動療法の効果について、ラット足関節不動モデルラットを用いて検討した。その結果、不動2週から関節軟骨の菲薄化が認められ,また、軟骨基質のプロテオグリカンの減少を示す軟骨基質の染色性低下は不動4週で生じることが明らかとなった。一方、4週間の不動の過程において持続的他動運動を実施すると、前述の関節軟骨の退行性変化が抑制されることが認められ、このメカニズムとして軟骨基質分解酵素の動態が関与することが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Effects of continuous passive motion on the expression of membrane type 1-matrix metalloproteinase in rat immobilized muscles (2011)
  • 著者名/発表者名: Origuchi T、Sakai T、Sakamoto J、Nakano J、Okita M、Yoshimura T、Eguchi K、Kawakami A
  • 雑誌名: Health Science Research 巻: vol 23 ページ: 1-6
  • 査読あり
• [雑誌論文] Investigation of Pain in Hip Disease Patients before and after Arthroplasty (2011)
  • 著者名/発表者名: Morimoto Y、Kondo Y、Shimosako J、Kozu R、Kataoka H、Sakamoto J、Nakano J、Okita M
  • 雑誌名: Journal of Physical Therapy Science 巻: vol 23 ページ: 535-538
  • 査読あり
• [雑誌論文] セラピューティック・ストレッチングによる組織変化-骨格筋の変化に由来した拘縮の病態に対して- (2011)
  • 著者名/発表者名: 近藤康隆、坂本淳哉、片岡英樹、沖田実
  • 雑誌名: 理学療法 巻: 27巻 ページ: 973-982
• [雑誌論文] Investigation of Pain in Hip Disease Patients before and after Arthroplasty (2011)
  • 著者名/発表者名: Morimoto Y, Kondo Y, Shimosako J, Kozu R, Kataoka H, Sakamoto J, Nakano J, Okita M
  • 雑誌名: Journal of Physical Therapy Science 巻: 23 ページ: 535-538
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of continuous passive motion on the expression of membrane type 1-matrix metalloproteinase in rat immobilized muscles (2011)
  • 著者名/発表者名: Origuchi T, Sakai T, Sakamoto J, Nakano J, Okita M, Yoshimura T, Eguchi K, Kawakami A
  • 雑誌名: Health Science Research 巻: 23 ページ: 1-6
  • 査読あり
• [雑誌論文] 骨格筋の変化からみた拘縮の病態と物理的刺激の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 沖田実, 坂本淳哉, 中野治郎, 近藤康隆, 横山真吾, 本田祐一郎
  • 雑誌名: 日本整形外科学会雑誌 巻: 85 ページ: 420-425
  • NAID: 10031164141
• [雑誌論文] 慢性痛の末梢機構 (2011)
  • 著者名/発表者名: 沖田実, 中野治郎, 坂本淳哉, 森本陽介, 近藤康隆, 濱上陽平
  • 雑誌名: 日本基礎理学療法学雑誌 巻: 14 ページ: 420-425
  • NAID: 130007490934
• [雑誌論文] セラピューティック・ストレッチングによる組織変化-骨格筋の変化に由来した拘縮の病態に対して- (2010)
  • 著者名/発表者名: 近藤康隆, 坂本淳哉, 片岡英樹, 沖田実
  • 雑誌名: 理学療法 巻: 27 ページ: 973-982
• [雑誌論文] 痛みと拘縮-骨格筋の変化からみた拘縮の病態-.痛みと拘縮-骨格筋の変化からみた拘縮の病態- (2010)
  • 著者名/発表者名: 沖田実, 中野治郎, 坂本淳哉, 横山真吾, 近藤康隆, 本田祐一郎, 濱上陽平
  • 雑誌名: 日本運動器疼痛研究会誌 巻: 2 ページ: 31-38
• [学会発表] 不動による関節包の線維化の発生状況ならびに筋線維芽細胞の変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 坂本淳哉、後藤響、近藤康隆、本田祐一郎、片岡英樹、濱上陽平、横山真吾、中野治郎、沖田実
  • 学会等名: 第46回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 宮崎
• [学会発表] 不動期間の延長に伴うラットヒラメ筋の筋周膜ならびに筋内膜におけるタイプI・IIIコラーゲンの変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 本田祐一郎、近藤康隆、横山真吾、濱上陽平、片岡英樹、坂本淳哉、中野治郎、沖田実
  • 学会等名: 第46回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 宮崎
• [学会発表] 大腿骨近位部骨折術後の痛みの発生状況に関する調査 (2011)
  • 著者名/発表者名: 片岡英樹, 西川正吾, 渋谷美帆子, 岩佐恭平, 山口紗智, 村上正寛, 中川勇樹, 吉田奈央, 鵜殿紀子, 濱崎忍, 三村国秀, 山下潤一郎, 坂本淳哉, 中野治郎, 沖田実
  • 学会等名: 第46回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 宮崎
• [学会発表] 後肢懸垂による不活動状態が機械刺激に対する痛覚閾値におよぼす影響-ラット後肢懸垂によって痛覚閾値の低下は起こるのか? (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中陽理, 福島卓矢, 濱上陽平, 坂本淳哉, 片岡英樹, 中野治郎, 沖田実
  • 学会等名: 第46回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 宮崎
• [学会発表] 股関節疾患患者の術前後の疼痛発生部位に関する実態調査 (2011)
  • 著者名/発表者名: 森本陽介, 近藤康隆, 下迫淳平, 神津玲, 片岡英樹, 坂本淳哉, 中野治郎, 沖田実
  • 学会等名: 第46回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 宮崎
• [学会発表] 温熱負荷と筋収縮運動の併用がラット腓腹筋の廃用性筋萎縮におよぼす影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉田奈央, 片岡英樹, 坂本淳哉, 森本陽介, 中野治郎, 沖田実
  • 学会等名: 第46回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 宮崎
• [学会発表] ラット足関節不動による痛覚閾値の変化に対する加齢の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱上陽平, 田中陽理, 本田祐一郎, 近藤康隆, 片岡英樹, 坂本淳哉, 中野治郎, 沖田実
  • 学会等名: 第46回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 宮崎
• [学会発表] 不動に伴うラット関節軟骨基質の変化、ならびに持続的他動運動の影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 坂本淳哉、中野治郎、片岡英樹、折口智樹、吉村俊朗、沖田実
  • 学会等名: 第42回日本結合組織学会学術大会・第57回マトリックス研究会大会合同学術集会
  • 発表場所: 拠点センターアルヴェ(秋田市)
• [学会発表] 不動期間の延長に伴うラットヒラメ筋の筋内膜におけるタイプI・IIIコラーゲンの変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 本田祐一郎、近藤康隆、横山真吾、濱上陽平、片岡英樹、坂本淳哉、中野治郎、沖田実
  • 学会等名: 第42回日本結合組織学会学術大会・第57回マトリックス研究会大会合同学術集会
  • 発表場所: 拠点センターアルヴェ(秋田市)
• [学会発表] 不動に伴うラット関節軟骨基質の変化, ならびに持続的他動運動の影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 坂本淳哉, 中野治郎, 片岡英樹, 折口智樹, 吉村俊朗, 沖田実
  • 学会等名: 第42回日本結合組織学会学術大会・第57回マトリックス研究会大会合同学術集会
  • 発表場所: 拠点センターアルヴェ(秋田市)
• [学会発表] 不動期間の延長に伴うラットヒラメ筋の筋内膜におけるタイプI・IIIコラーゲンの変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 本田祐一郎, 近藤康隆, 横山真吾, 濱上陽平, 片岡英樹, 坂本淳哉, 中野治郎, 沖田実
  • 学会等名: 第45回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 長良川国際会議場(岐阜市)
• [学会発表] 関節不動によるラットヒラメ筋のコラーゲンタイプの変化が足関節可動域に与える影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 横山真吾, 本田祐一郎, 近藤康隆, 片岡英樹, 坂本淳哉, 中野治郎, 沖田実, 吉村俊朗
  • 学会等名: 第45回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 長良川国際会議場(岐阜市)
• [図書] 機能障害科学入門1章炎症 (2010)
  • 著者名/発表者名: 坂本淳哉
  • 総ページ数: 20
  • 出版者: 神陵文庫
• [図書] 機能障害科学入門5章靱帯損傷 (2010)
  • 著者名/発表者名: 坂本淳哉
  • 総ページ数: 10
  • 出版者: 神陵文庫
• [図書] 機能障害科学入門 1章 炎症 (2010)
  • 著者名/発表者名: 坂本淳哉
  • 総ページ数: 20
  • 出版者: 神陵文庫
• [図書] 機能障害科学入門 5章 靱帯損傷 (2010)
  • 著者名/発表者名: 坂本淳哉
  • 総ページ数: 10
  • 出版者: 神陵文庫
• [備考]
  • URL: http://www.am.nagasaki-u.ac.jp/pt/basic_pt/