研究課題/領域番号 |
22890143
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
奥村 映仁 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 客員研究員 (50585396)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,977千円 (直接経費: 2,290千円、間接経費: 687千円)
2011年度: 1,417千円 (直接経費: 1,090千円、間接経費: 327千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 再生医学 / 口腔癌 / 唾液腺 / 幹細胞 / 骨髄由来幹細胞 / 細胞療法 |
研究概要 |
本研究課題は、放射線性唾液腺萎縮に対して、骨髄由来細胞の唾液腺移植による機能回復の効果と、そのメカニズムを明らかにすることを目的とする。具体的には、まず成体マウスの骨髄から採取した細胞を、放射線性障害により萎縮したマウス顎下腺へ移植し、移植された細胞の腺組織における挙動や、機能回復の過程を詳細に調べる。それにより、骨髄由来細胞の唾液腺上皮細胞への可塑性を正確に把握する。次に、骨髄由来細胞に含まれる骨髄単核球細胞や間葉系幹細胞といった分画を抽出し、それぞれを移植することで各分画の持つ機能回復への影響を評価する。それにより、骨髄由来細胞移植による機能回復のメカニズムを明らかにするとともに、臨床応用を想定した有効な細胞分画の探索を行う。本研究の意義は、放射線性組織障害に対して、患者の自己骨髄細胞を用いて、培養操作を伴わない生体幹細胞による治療基盤を確立することにある。本年度は、C3Hマウスを使用して、頭頸部に放射線照射を行なうことで、唾液腺萎縮マウスモデルを作出した。 今後は、別途採択された挑戦的萌芽研究での研究にて、採取した骨髄由来細胞の静脈内投与、顎下腺直接投与、および併用投与などを行ない、移植条件の検討等を行っていく。これにより、骨髄由来細胞の唾液腺上細胞への可塑性を把握することができる。移植条件の最適化は、骨髄由来細胞に含まれる単核球や間葉系幹細胞の分画について、それぞれの分画の持つ機能回復への影響を解析する上で、重要である。
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