研究課題
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難治性感染症の一つである偽膜性大腸炎の治療薬として期待されているルミナミシン(1)の効率的かつ実用的な合成法の構築を目指した。加えて、その構造活性相関の解明も目指す。14員環エノールエーテル骨格を構築するために、合成した両フラグメントであるビニルヨージド、ビニルスズエーテルによる分子間Stilleカップリングを行うことで14員環エノールエーテル骨格の構築を達成した。一方、ss-ケトエステルとアルデヒドを有する3つの不斉中心を構築した後、連続的なMichael反応、aldol反応を行い、一挙にシスデカリン骨格を含む三環性化合物へと導いた。次に三環性化合物の2級水酸基のss脱離を行った後、精製したm-CPBAを作用させることでトリシクロ[5.3.1.^<1, 7> 0^<3, 8>]ウンデカンの構築に成功した。以上のように、1のフラグメント上部、下部の重要骨格であるエノールエーテル骨格と架橋エーテルを有するシスデカリン骨格の構築を達成でき、全合成に向けて有益な情報を得た。
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