研究概要 |
摂食嚥下障害者(上手く食べられない,飲み込めない者)に対して,食物を用いず安全に飲み込みの訓練を行う方法を開発するため,基礎的なデータを取得した.中咽頭(のど)領域への微小な電気刺激で嚥下反射(飲み込みの反射)を誘発する刺激条件は, 10Hz ; 1.4±0.3 mA, 15Hz ; 1.2±0.3 mAであり,この適正な刺激条件下では, 30秒間の総嚥下回数および後半15秒の嚥下回数が有意に増加した.即ち,咽頭に適正な電気刺激を行うことで嚥下の回数が増加することから,摂食嚥下障害者への基礎的な訓練に応用できる可能性が示された.
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