研究課題/領域番号 |
22890204
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
焦 其彬 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (20581127)
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研究期間 (年度) |
2010
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,068千円 (直接経費: 2,360千円、間接経費: 708千円)
2011年度: 1,469千円 (直接経費: 1,130千円、間接経費: 339千円)
2010年度: 1,599千円 (直接経費: 1,230千円、間接経費: 369千円)
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キーワード | 心房筋 / 筋小胞体 / カルシウム調節 / 遺伝子欠損 / 心機能正常 |
研究概要 |
1)Creリコンビナーゼknockin効果の確認 我々の研究室では、既にCreリコンビナーゼによる組換えによって、蛍光色素YFPを発現するマウスを米国Jackson研究所から購入をしており、このマウスとCreリコンビナーゼknockin-sarcolipin knockoutマウスとを掛け合わせて、心臓発生段階における心房筋でのYFP発現時期とその様式を詳細に観察した。これによって、心房発生のどの時期から、sarcolipinが発現し、心房特異的な遺伝子欠損が可能となることを検証した。 2)sarcolipinヘテロ欠損による心機能への影響の有無 我々は野生型マウスと比較して、sarcolipinヘテロマウスでの心機能や心房筋機能・心房形態に異常がないかを調べた。すなわち、本マウスは心房筋特異的遺伝子欠損を生じさせるために使用する場合、一方の遺伝子座は少なくともsarcolipinヘテロ欠損となる。従って、sarcolipinヘテロ欠損によって、既に心房筋に異常を生じてしまうと、本マウスは心房筋特異的遺伝子欠損法を行うための分子道具として使用するには大きな制約が生まれてしまう。そこで平成22年度においては、心エコー法、心カテーテル法、心房筋細胞内カルシウム関連蛋白質の変化によって、sarcolipinヘテロマウスでの心機能や心房筋機能・心房形態に異常がないことを検証した。 3)sarcolipin欠損による心機能への影響の有無 我々はsarcolipinホモ欠損を生じた際の心機能や心房筋機能・形態に及ぼす影響についても検討を進めた。方法としては、sarcolipinヘテロ欠損のと同様の実験を進めてゆいた。結果として、sarcolipin欠損マウスでの心機能や心房筋機能・心房形態に異常がないことが分かった。 以上の結果を利用することで、心房筋特異的に病態を詳細に解明し、新しい治療法の開発につなげてゆくことが出来るのではないかと考えている。
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