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多能性ヒトMesoangioblastsの末梢血中への動員メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22890220
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 内科学一般(含心身医学)
研究機関関西医科大学

研究代表者

岩崎 真佳  関西医科大学, 医学部, 助教 (30548706)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
3,068千円 (直接経費: 2,360千円、間接経費: 708千円)
2011年度: 1,469千円 (直接経費: 1,130千円、間接経費: 339千円)
2010年度: 1,599千円 (直接経費: 1,230千円、間接経費: 369千円)
キーワード再生医療 / トランスレーショナルリサーチ
研究概要

心機能障害を持つ患者に対し、幹細胞・前駆細胞療法は有望な治療方法である。現在主に臨床応用されているのは自己骨髄細胞であるが、われわれがごく最近報告した多能性ヒトMesoangioblasts(MAB)は末梢血中に存在し、骨髄細胞よりも高い増殖能、分化能を有していると考えられる。今回の研究の目的はこの細胞が末梢循環血中に動員されるメカニズムを解析し、末梢循環血中に動員されるきっかけとなりうる因子を同定し、この大きな可能性を秘めた細胞の臨床応用を少しでも容易なものにすることである。これまでの我々の検討ではhepatocyte growth factor (HGF)がMABの末梢血中への動員に強く関与していることが示唆されている。それでは、開心術中に患者血漿中でのHGFの増加に寄与した因子はなんであろうか?これまでの数多くの報告から人工心肺とヘパリン、そして一般的な外科的侵襲が考えられる。ヘパリンは静脈内投与後、約5分で血漿中HGF濃度を上昇させることが報告されている。そこでわれわれは本学の臨床研究倫理委員会の承認を得て、昨年秋からまず、人工心肺がcMABの動員に必須であるかどうかということから検討を始めた。方法として開心術を行う患者の(1)人工心肺装着前と(2)人工心肺離脱時のプロタミン投与直前の2つのタイミングで中心静脈から採血を行いcMABの獲得が可能かどうか検討した。結果、(1)、(2)の両方のタイミングでcMABを獲得できることが判明し(獲得率100%;症例数:7人)、cMABの末梢血中への動員に関与する因子として「ヘパリン→血漿中HGF濃度↑」が考えられた。
この結果を受け、今後われわれはcMABの臨床応用をより可能性の高いものとするべく、「ヘパリンとcMABの末梢血中への動員との関連(交付申請書の研究計画の2番)」により重点をおいて次年度は研究を行う。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Hepatocyte growth factor mobilizes non-bone marrow-derived circulating mesoangioblasts.2011

    • 著者名/発表者名
      Iwasaki M, et al.
    • 雑誌名

      Eur Heart J

      巻: 32(5) ページ: 627-636

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2010-08-27   更新日: 2016-04-21  

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