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「粒子概念」を複数単元にわたって導入した理科学習プログラムの開発、評価

研究課題

研究課題/領域番号 22909035
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教科教育学Ⅱ(理科系)
研究機関館林市立第四中学校

研究代表者

峯崎 正樹  館林市立第四中学校, 教員

研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
540千円 (直接経費: 540千円)
2010年度: 540千円 (直接経費: 540千円)
キーワード粒子概念 / 粒子モデルの認識 / 粒子モデルの活用
研究概要

1.研究の目的
中学校1学年理科学習おいて、複数単元に「粒子概念」を導入したカリキュラム開発を行い、実践、評価すことを目的とした。
2.研究の方法
「大気圧」、「密度」、「水溶液」、「状態変化」などの単元に粒子概念を導入した学習プログラムをデザインする。その計画に沿った授業実践を行い、単元および粒子概念の理解を見るため、質問紙により事前、事後、遅延(学習後1,2ヶ月後)調査を行う。
3.研究の成果
「大気圧」において導入した粒子概念は、「空気は粒子からできていること」、「空気の粒子が動き回って衝突していること」の2つである。学習前には約7,8割の生徒が、気圧現象の要因を「真空が引く」など内部の力と考えていた。粒子概念の導入後には、8割の生徒が粒子概念を用いて正しく理解し、2ヶ月後も理解は定着していた。「大気圧」で、真空容器内でマシュマロが圧縮される課題、マグデブルグ半球が離れない課題、真空の注射器のピストンが戻る課題を設定することが、粒子概念の理解に効果的なことが明らかとなった。
「水溶液」の学習では、粒子モデルの認識と溶質の質量保存の理解を検証した。事前調査から、現行の教科書の説明で粒子モデルを提示しても、正しく認識できない生徒が多いことが分かった。導入した粒子概念は、「最小の粒の大きさや質量」、「1粒でも物質の性質をもつこと」、「最小の粒はそれ以上小さくならないこと」である。粒子モデルの学習により、分子レベルで粒子の大きさや特徴を理解させ、その分子を粒子モデルで表現することを指導すると、モデルを正しく認識できた。さらに、溶質の質量保存の学習で、粒子モデルを使って考察させることで、溶質の質量保存の理解は高まり、定着も優れていた。
実践的な本研究の結果から、「大気圧」での粒子概念導入に加え、「水溶液」で「粒子モデルの学習」の導入および溶質の質量保存でのモデル活用により、構造的な単元構成を図ることができた。実践校での都合上、「密度」、「状態変化」での検証はできなかったため、今後の課題とする。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] モデル認識が「水溶液」の学習に及ぼす影響-「溶質の質量保存」における粒子モデルの活用を通して-2011

    • 著者名/発表者名
      峯崎正樹
    • 学会等名
      臨床教科教育学会
    • 発表場所
      群馬大学
    • 年月日
      2011-01-08
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] モデルの理解が「水溶液」の学習に及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      峯崎正樹
    • 学会等名
      日本教育実践学会
    • 発表場所
      上越教育大学
    • 年月日
      2010-11-07
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 分子の理解が粒子モデルの認識に及ぼす影響-プレテスト、ポストテストの結果から-2010

    • 著者名/発表者名
      峯崎正樹
    • 学会等名
      日本理科教育学会北陸支部大会
    • 発表場所
      上越教育大学
    • 年月日
      2010-10-16
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] モデルの理解が粒子モデルの認識に及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      峯崎正樹
    • 学会等名
      日本理科教育学会全国大会
    • 発表場所
      山梨大学
    • 年月日
      2010-08-07
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 分子の理解が「水溶液」の学習に及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      峯崎正樹
    • 学会等名
      日本科学教育学会北陸支部大会
    • 発表場所
      上越教育大学
    • 年月日
      2010-05-29
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2020-05-15  

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