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発達障害のある高校生の認知処理支援のための情報提供に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22911024
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 特別支援教育
研究機関青森県総合学校教育センター

研究代表者

天海 丈久  青森県総合学校教育センター, 教員

研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
560千円 (直接経費: 560千円)
2010年度: 560千円 (直接経費: 560千円)
キーワード日本版DN-CAS認知評価システム / 発達障害 / 認知発達検査
研究概要

日本版DN-CAS認知評価システム(DN-CAS)は,適用年齢が5歳から17歳までと幅広く,検査で測定できるプランニング,注意,同時処理,継次処理の4つの認知処理能力は,幼児児童生徒の「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」の立案の際に重要な情報を提供する。本検査結果の分析と解釈は,現在喫緊の課題である発達障害を有する高校生の支援も含め,特別の教育的支援を必要とする幼児児童生徒を教育する学校現場にとって,大きな示唆をもたらすものであると考える。そこで本研究では,DN-CASの分析を学校現場が実施しやすくするためのツールとして,「学校向けDN-CAS用所見作成マニュアル」を開発した。
1 DN-CAS認知評価システムの実施
発達障害を有する幼児児童生徒について検査を実施し,データを得た。
2 認知尺度のパターン化
学習障害(LD),注意欠陥多動性障害(ADHD),広汎性発達障害(ASD)について,PASSプロフィール,下位検査プロフィール,使用した方略の特徴についてパターン化を行った。なお,統計処理にあたっては,SPSS Statistics 19を使用した。プランニング,同時処理,注意,継次処理のプロフィールとして,LDは注意は高くならず,継次処理は低くならないこと,ADHDは「N字型」を示すこと,ASDは「逆N字型」を示すことが示唆された。また,下位検査のプロフィールとして,LDは「図形の推理」「関係の理解」「表出の制御」が,ADHDは「表出の制御」が,ASDは「発語の速さ/統語の理解」が相対的に低くなる傾向が示唆された。
3「学校向けDN-CAS用所見作成マニュアル」の開発
日本特殊教育学会第48回大会(長崎大学),日本LD学会第19回大会(愛知県立大学)でポスター発表を行うと同時に,情報収集を行った。また,第39回発達神経心理学研究懇話会(DN-CAS事例検討会)においても情報収集を行い,得られた知見を総合して,Microsot Excelにより「学校向けDN-CAS用所見作成マニュアル」を開発した。開発にあたっては,試作版を青森県総合学校教育センター特別支援教育課,日本版DN-CAS作成者で評価した。公開については,現在関係者間で検討中である。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ASD児におけるDN-CASプロフィール変化の検討2011

    • 著者名/発表者名
      天海丈久
    • 学会等名
      第39回発達神経心理学研究懇話会
    • 発表場所
      飯田橋レインボービル
    • 年月日
      2011-02-20
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] ADHDとADHDを伴うアスペルガー症候群とのDN-CASプロフィールの比較2010

    • 著者名/発表者名
      天海丈久
    • 学会等名
      日本LD学会第19回大会
    • 発表場所
      愛知県立大学
    • 年月日
      2010-10-10
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] アスペルガー症候群と他のHFPDDとのDN-CASプロフィールの比較2010

    • 著者名/発表者名
      天海丈久
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第48回大会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      2010-09-18
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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