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メラトニン受容体作動薬の睡眠障害治療効果判定に利用可能な唾液メラトニン測定法開発

研究課題

研究課題/領域番号 22915013
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 化学
研究機関旭川工業高等専門学校

研究代表者

館田 尚弘  旭川工業高等専門学校, 技術創造部, 技術専門職員

研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
560千円 (直接経費: 560千円)
2010年度: 560千円 (直接経費: 560千円)
キーワードメラトニン / 唾液 / HPLC
研究概要

概日リズム睡眠障害やうつ病の治療において、新規作用機序をもつメラトニン(MT)受容体作動薬が注目されているが、治療効果判定に必要な概日リズム検査法である血中MT分泌の測定には、その汎用法であるイムノアッセイ法が適用できないと同時に、採血による負担が大きいという欠点がある。本研究では、先に開発したプレカラム蛍光誘導体化高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法を用い、MT受容体作動薬の臨床的研究に利用できる実用性の高い簡易かつ非侵襲なMT測定法の開発を行った。
1)MT受容体作動薬:アゴメラチン(Ago;抗うつ薬)標準品に関する試験 プレカット法を用いるMT分析条件において、Agoは容易に分離・溶出されることを確認した。MTの誘導体化反応において、25mg経口投与時の血中未変化体C_<max>レベル(10ng/mL)相当のAgo標品の添加試験を行ったところ、クロマトグラム上に新たなピークは認められず、MTの検量線は影響を受けなかった。
2)唾液試料への添加試験 唾液試料の採取法について検討を行い、確立した唾液MT分析の前処理条件を用いてヒト唾液試料に対するAgo標品の添加試験を行ったところ、妨害ピークは認められなかった。また、3時間毎に24時間連続で採取した唾液試料に対して添加試験を行ったところ、各時刻における内因性MT濃度にAgo添加の有無による違いは認められなかった。
3)代謝物の影響確認 主要代謝物の溶出挙動は未確認であるが、25mg単回経口投与後.3時間毎に24時間連続で採取した健常人唾液試料について分析したところ、妨害ピークは認められず、MT分泌リズムの測定が可能であった。
以上、本研究により開発したHPLC法がMT受容体作動薬(アゴメラチン)投与患者唾液中メラトニンの簡易測定に適用可能であることが示された。被験者に負担の少ない方法で治療効果判定に有益な情報を提供できるものと期待される。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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