• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

放射温度計を用いた気象および天体観測とその教材化について

研究課題

研究課題/領域番号 22916004
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 地球惑星科学
研究機関埼玉県立春日部女子高等学校

研究代表者

鈴木 文二  埼玉県立春日部女子高等学校, 教員

研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
560千円 (直接経費: 560千円)
2010年度: 560千円 (直接経費: 560千円)
キーワード赤外線放射温度計 / 雲底温度 / 月面温度
研究概要

工業生産用監視センサーとして市販されている8~16μmの中間赤外線検出素子を備えた「放射温度計」を使って観測・実験を行った。温度計は、測定範囲が広く(-50~500℃)、狭視野(2°)、デジタル出力可能、短い応答時間(1秒以下)という特徴をもつ。観測対象は、層雲、乱層雲などの雲底、月面からの熱放射である。絶対値の較正と感度分布の検定には、暖房用のハロゲンファンヒーターを用いた。
下層雲の雲低温度は、高層気象の観測データと数℃の範囲内で整合性があり、凝結高度を説明するための実習に活用できることが確かめられた。一方で、光学的に薄い高層雲では、放射効率の補正を行っても十分な精度が得られなかった。しかし、可視光の全天カメラと組み合わせることによって、雲の高低と天気の変化という直感的に理解しやすい教材作成が可能である。
月の観測は位相角68°~258°で行い、月表面からの熱放射の変化を捉えることに成功した。水蒸気の少ない冬場では、約0.06等の誤差で測定可能であったが、夏場では大きな吸収が起にり、概ね1.5等ほど低い値となった。また、位相角180°における月面温度の観測から放射平衡を仮定して求めた可視域のアルベドは約0.05となり、惑星科学の実習として十分に実用的であることがわかった。さらに、直径30cm弱の砂団子型の月モデルを作成した。ヒーターで表面を加熱し、熱放射を測定したところ、モデルの位相角依存性は、観測とよく一致した。ステファン・ボルツマンの式のみで解析することができるため、高校や大学の基礎実験として効果的である。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 月表面からの熱放射の観測とモデル実験2011

    • 著者名/発表者名
      鈴木文二
    • 学会等名
      日本天文学会 春季年会
    • 発表場所
      地震被害のため予稿のみ
    • 年月日
      2011-03-16
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 埼玉から地学「地球惑星科学実習帳」2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木文二
    • 学会等名
      第24回天文教育研究会
    • 発表場所
      三鷹産業プラザ
    • 年月日
      2010-08-03
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 中間赤外線による天体の観測2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木文二
    • 学会等名
      第24回天文教育研究会
    • 発表場所
      三鷹産業プラザ
    • 年月日
      2010-08-01
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [備考] に準備中である。

    • URL

      http://www.geosci-edu.jp/

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi