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腸管機能障害をモニタリングする血漿中バイオマーカーに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22926006
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅰ
研究機関愛媛大学

研究代表者

木村 博史  愛媛大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
560千円 (直接経費: 560千円)
2010年度: 560千円 (直接経費: 560千円)
キーワードAnandamide / バンコマイシン / DAO
研究概要

Diamine oxidase(以下DAO)は、小腸の粘膜上皮細胞内に存在するジアミン類の代謝酵素である。腸管の萎縮や上皮の損傷などによって血清DAO活性が低下するため、小腸粘膜の形態的変化の指標としての応用が期待されている。本研究では、血清DAO活性を用いた腸管機能障害のモニタリングを目的とした基礎的研究を行った。まず、ICRマウスを用いて抗がん剤の5-FU(150mg/kg)の腹腔内投与による腸炎を作成し、投与の1~10日後に血液と小腸(十二指腸、空腸、回腸)を採取した。DAO活性はTakagiらの測定法に準じて高感度比色法を用いて測定したが、いずれにおいても顕著な変動は認められなかった。一方、偽膜性次腸炎の原因菌であるclostridium difficileにより腸炎を発症した腎機能障害患者において、バンコマイシン散の経口投与後に血液中にバンコマイシン濃度が認められた例を確認した。バンコマイシンは腸管からほとんど吸収されない非吸収性抗生物質であるであるため、腸粘膜の障害により分子量の大きなバンコマイシンが吸収されたことが推察された。そこで、偽膜性大腸炎の動物モデルを作成して基礎的研究を行った。実験にはICRマウスを用い、偽膜性大腸炎における腸炎の原因物質の一つとされているバニロイド受容体アゴニストであるanandamideをin-situ-closed-loop法を用いて直接腸管内へ投与することにより腸炎を作成した。摘出腸管の重量比(mg/cm)を指標にして腸炎を評価した結果、anandamide(10-100μg)は用量依存的に浮腫を増悪した。モデル動物が確立したとことから、現在本モデルを用いて腸管中のDAO活性と組織炎症の指標であるミエロペルオキシダーゼ活性の評価を進めている。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-23   更新日: 2020-05-15  

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