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妊婦・授乳婦への服薬指導の均てん化に向けた最新の医薬品情報収集と指導方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22929022
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅳ
研究機関九州大学

研究代表者

山本 香代子  九州大学, 大学病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
2010年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード妊婦 / 授乳婦 / 服薬指導
研究概要

【目的】妊婦や授乳婦への薬物治療や服薬指導に際しては、医薬品の妊婦授乳婦における安全性や、胎児乳児への影響に関する十分な情報が得られないことが多くあり、服薬可否の判断が困難なケースも少なくない。また、すでに安全性や危険性の根拠が示されている医薬品についても、その情報を正確に入手することは容易でなく、解釈に専門的な知識を要することも多くある。
そこで本研究では、妊婦授乳婦への服薬指導の標準化を目的として医薬品情報の収集手順や指導方法の確立を行うと共に、その有用性評価を行った。
【方法】
1.妊婦授乳婦への医薬品情報を収集する上で有用な情報源やその特徴を一覧表にすると共に、調査に必要な確認事項や検索手順をまとめて「医薬品情報調査ツール(妊婦)」、「医薬品情報調査ツール(授乳婦)」を作成した。
2.経験が浅い薬剤師5名を対象として妊婦授乳婦への服薬指導に関する模擬テストを実施し、各「調査ツール」の有用性を評価した。理解度や不安度は、評価スケールへの記入とその尺度を指標とした。
【成果】各「調査ツール」の有用性を評価した結果、ツールの使用の有無によって調査時間に有意な差は認められなかったが、調査した資料の数は「調査ツール(妊婦)」の利用により5.4±2.3件から7.6±2.4件へ、「調査ツール(授乳婦)」の利用により5.2±2.3件から9.8±2.1件へと、いずれも有意に増加した(p<0.01)。また、収集した情報や服薬指導について、薬剤師自身の理解度や不安度を評価スケールにて測定した結果、各「調査ツール」の利用により、理解度は約10%から約80%へと上昇し、不安度は約90%から約50%へと減少した。
本研究において作成した妊婦授乳婦への「医薬品情報調査ツール」を利用することで、経験の浅い薬剤師においても詳細な情報収集が可能となり、妊婦や授乳婦への服薬指導に有用であることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 妊婦・授乳婦への薬物療法と薬剤師の役割-胎児毒性・乳児毒性の評価とカウンセリング-2011

    • 著者名/発表者名
      山本香代子
    • 学会等名
      第7回九州山口薬学会ファーマシューティカルケアシンポジウム
    • 発表場所
      北九州市
    • 年月日
      2011-02-19
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2020-05-15  

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