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ビスフォスフォネートによる矯正学的歯の移動を妨げない歯根吸収抑制効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22932009
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

森田 幸子  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 社会人学生

研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
570千円 (直接経費: 570千円)
2010年度: 570千円 (直接経費: 570千円)
キーワード歯の移動 / 歯根吸収 / ビスフォスフォネート
研究概要

矯正治療時の歯根吸収には、いまだ予防法がない。ビスフォスフォネートは、破骨細胞をアポトーシスへ誘導することにより骨吸収抑制の作用を発現することが知られている。また、これまでの研究でビスフォスフォネートは矯正学的歯の移動と歯根吸収それぞれを抑制するということがわかっている。本研究では、ビスフォスフォネートの投与量等を検討することにより歯の移動を妨げることなく歯根吸収を抑制できるのではないかと考え、実験を行った。マウスの第一臼歯と前歯部を超弾性のNiTiクローズドコイルスプリングでつなぎ、歯の移動開始時から、左側第一大臼歯頬側粘膜下にそれぞれのグループで、さまざまな濃度のビスフォスフォネートを2日おきに注射で投与した。
コントロールであるPBS投与の右側第一臼歯を対照群とした。12日間矯正力をかけ歯を移動させた後に歯の移動距離を測定、その後、第1臼歯を取り出し、軟組織を次亜塩素酸ナトリウムで除去後、走査型電子顕微鏡で歯根吸収の評価を行った。ビスフォスフォネート2μg投与群において、歯の移動距離はPBSのみ投与群と比較して有意に減少し、また歯根吸収もPBSのみ投与群と比較して有意に減少した。ビスフォスフォネート20ng、200ng投与群では歯の移動、歯根吸収においてPBSのみ投与群と比較して有意な差は認められなかった。他のいずれの濃度投与群においても、PBSのみ投与群と比較して歯の移動も歯根吸収も有意差を認めない、もしくは、歯の移動も歯根吸収も有意に抑制するという結果が得られた。本研究で、ビスフォスフォネートは投与量によって歯の移動および歯根吸収に同様な影響を与えることがわかった。またビスフォスフォネートは投与量により歯の動きを抑制ヘコントロールし歯根吸収を予防する可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] IFN-γ directly inhibits TNF-α-induced osteoclastogenesis in vitro and in vivo and induces apoptosis mediated by Fas/Fas ligand interactions2011

    • 著者名/発表者名
      Haruka Kohara, et al.
    • 雑誌名

      Immunology Letters

      巻: In press(掲載確定)

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] IL-18によるTNF-α誘導破骨細胞形成抑制作用におけるT細胞の関与の検討2010

    • 著者名/発表者名
      森田幸子
    • 学会等名
      第69回日本矯正歯科学会大会
    • 発表場所
      横浜
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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