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等温遺伝子増幅法(LAMP法)を応用した日和見感染菌の迅速検査法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22932010
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 歯学
研究機関国立療養所大島青松園

研究代表者

山部 こころ  国立療養所大島青松園, 医務課, 歯科医師

研究期間 (年度) 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
480千円 (直接経費: 480千円)
2010年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
キーワードLAMP法 / 日和見感染菌 / 迅速検査法
研究概要

等温遺伝子増幅法の一つであるLAMP (loop-mediated isothermal amplification)法を応用して、日和見感染菌(metallo-β-lactamase保有緑膿菌、バンコマイシン耐性腸球菌:VRE)の検査法を確立することを目的として研究を行い、以下の成果を得た。
1.vanAならびにvanB遺伝子増幅のためのLAMPプライマーの設計
薬剤耐性遺伝子(vanA, vanB)を標的として、LAMP反応に必要な4種類のプライマーをPrimer Explorer (Fujitsu : version 4)を用いて設計した。
2.検出感度試験
設計したLAMPプライマーを使用したLAMP反応によってvanAならびにvanB遺伝子の検出感度を調べた。その結果、LAMP法による両遺伝子の検出感度は既報のPCR法よりも高いことが明らかとなった(10 cells/tube)。また、遺伝子増幅に要する時間は40分であり、PCR法に比べて、大幅に検査時間を短縮できる可能性が示された。さらに、遺伝子の増幅を目視によって簡易判定できることが示された。
3.特異度試験
設計したプライマーの特異性はVREの臨床分離株80株と、関連細菌18種を使用して行った。この結果、LAMP法は従来のPCR法と同レベルの特異性をもつことが明かとなった。
以上の結果からLAMP法をVREの検出、遺伝子型検査に臨床応用した場合、検出感度、特異性、迅速性と簡便性に優れた検査となる可能性が示された。
4.LAMP法によるmetallo-β-lactamase遺伝子の増幅
VIMならびにIMP遺伝子についてLAMPプライマーを設計し、遺伝子の増幅を試みた。その結果VIMについては遺伝子増幅を確認することができたが、IMPについては遺伝子が増幅しなかった。IMP遺伝子は多型性があり、プライマーの設計を再考する必要性がある。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Loop-mediated isothermal amplification(LAMP)法によるバンコマイシン耐性遺伝子(vanA, vanB)検出法の確立2010

    • 著者名/発表者名
      山部こころ
    • 学会等名
      岡山歯学会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2010-09-26
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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