研究課題/領域番号 |
22H00011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
白井 哲哉 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (70568211)
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研究分担者 |
水本 有香 神戸学院大学, 現代社会学部, 教授 (00735053)
阪口 哲男 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (10225790)
木村 周平 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (10512246)
照山 絢子 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (10745590)
丹羽 朋子 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 講師 (10753486)
福島 幸宏 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (40531182)
大庭 一郎 筑波大学, 図書館情報メディア系, 講師 (50282372)
天野 真志 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (60583317)
森嶋 厚行 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (70338309)
阿部 浩一 福島大学, 行政政策学類, 教授 (70599498)
柴山 明寛 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (80455451)
西村 慎太郎 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (90383546)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
41,600千円 (直接経費: 32,000千円、間接経費: 9,600千円)
2024年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2023年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2022年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 災害アーカイブ / 東日本大震災 / 次世代MLA / 災害 / 記憶 / アーカイブズ / 博物館 / 図書館 / 災害ミュージアム / 災害資料 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「被災地で記憶や知識の継承と情報発信を実現する次世代MLAとは何か」という学術的「問い」を立てて3方向で研究を展開する。第一に文字資料や“もの”資料のほか画像・音声・映像を含む電磁的記録、オーラル情報を対象に新たなコンテンツ論を構築する。第二に災害や復興の記憶や知識の共有に向けた双方向型情報提供システムの開発研究を行う。第三に施設整備が困難な被災地で現実世界と電子世界が融合した次世代MLAを整備する方法や技術を考察する。
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研究実績の概要 |
令和4年度は本科研プロジェクトの初年度であること、継続するCOVID-19状況がフィールドワーク等の本格的な調査研究活動に制約を課していたことから、全体に次年度以降の本格的活動の準備段階と位置づけ、各メンバーが研究環境の整備に充てる時間とした。 具体的にはまず今回集ったメンバーの意思疎通を円滑にするため、オンラインによる全体研究会を2回開催した。第1回は全体の研究方針や各メンバーの具体的な研究課題について情報共有を行った。第2回は被災地における災害伝承館の現状と課題、原子力災害被災地における被災前の記憶の調査と活用方策に関する新たな研究課題についての2報告を行った。 各メンバーにおける個別の研究課題の進捗状況について、例えばオーラル資料班では2010年奄美豪雨の被災の記憶に関する調査を実施、システム班では被災の記憶の収集に関する新たなシステム構築に向けた議論を開始、海外調査班では2015年ネパール大地震に関する現状や資料調査、実物資料班では福島県相馬市における被災資料の現地調査や福島県双葉町における放射性廃棄物中間貯蔵施設区域内の現地調査を実施した。また、令和5年度に計画している中国四川大地震の関係遺跡及びサイトミュージアムの視察調査の実施に向けて、現地との連絡及び実現のための準備調査を実施した。 今年度の調査研究の過程で、産業技術総合研究所が原子力災害被災地のうち中間貯蔵施設区域内で展開している同地域の復興構想に資する地域の記憶のデジタルコンテンツ化事業と連携することとなり、第1回共同調査を3月に実施することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記概要のとおり、各メンバーにおける個別の研究課題の進捗状況は、例えばオーラル資料班では2010年奄美豪雨の被災の記憶に関する調査、システム班では被災の記憶の収集に関する新たなシステム構築に向けた議論、海外調査班では2015年ネパール大地震に関する現状や資料調査、実物資料班では福島県相馬市における被災資料の現地調査や福島県双葉町における放射性廃棄物中間貯蔵施設区域内の現地調査を実施した。特に放射性廃棄物中間貯蔵施設区域内の現地調査にあたっては産業技術総合研究所との調査研究体制を構築することができ、今後の研究を進めるにあたって学際的・組織的参詣の展望を持つことができた。 上記とは別に、令和4年度は今後の本格的な研究活動を推進するため、必要な機器や消耗品の購入など研究環境の整備を行った。また、被災地のMLA施設及び災害伝承簡易対するアンケート調査を計画しており、そのための情報交換を行った。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度はCOVID-19の終息状況を踏まえ、中国四川大地震の関係遺跡及びサイトミュージアムの視察調査の実施に向けた準備を行い、過去の科研プロジェクトで実施した台湾、インドネシア、ウクライナの事例との比較研究の基盤構築を目指す。また被災地のMLA施設及び災害伝承簡易対するアンケート調査を準備・実施し、被災地における次世代MLAのための現状把握を行う。そして全体研究会においては、各メンバーの進捗報告と並行して、次世代MLAのためのハード・ソフト両面にわたる議論を展開する予定である。
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