研究課題/領域番号 |
22H00177
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
重 尚一 京都大学, 理学研究科, 准教授 (60344264)
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研究分担者 |
橋口 浩之 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (90293943)
篠田 太郎 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (50335022)
柴田 泰邦 東京都立大学, システムデザイン研究科, 准教授 (10305419)
高橋 暢宏 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (60425767)
高薮 縁 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10197212)
鈴木 賢士 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (30304497)
濱田 篤 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 准教授 (30550008)
岩波 越 国立研究開発法人防災科学技術研究所, その他部局等, 契約研究員 (60221793)
村田 文絵 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 准教授 (60399326)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
38,220千円 (直接経費: 29,400千円、間接経費: 8,820千円)
2024年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2023年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2022年度: 17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
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キーワード | 層状性降水 / レーダ / 固体降水粒子 / 融解層 / レーダー / 雲微物理過程 / 大気鉛直流 |
研究開始時の研究の概要 |
「層状性降水=弱い降水強度」という固定観念があるが、2018年7月西日本豪雨など、近年日本で多発している広域豪雨に大きく寄与している。層状性降水は対流圏中上層に広がる乱層雲内で雪片や霰といった固体降水粒子の成長によってもたらせるが、雪片、霰のいずれが卓越するのか、観測が難しいため統計的に分かっていない。本研究は、雪片と霰で落下速度が大きく異なることを利用して地上設置レーダのドップラー観測から判別し、層状性降水過程を解明する。
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研究実績の概要 |
沖縄で2004年に実施されたKa帯ドップラーレーダーと400MHzウィンドプロファイラーの同時観測のデータを用いて予備調査を行った。その結果、400MHzウィンドプロファイラーから降水時の大気鉛直流を求めることは困難であることが判明し、あらためて50MHzの京都大学MUレーダーの利用の必要性を認識した。 利用を予定していた名古屋大学Ka帯偏波ドップラーレーダーが故障していることが判明し、代わりに名古屋大学X帯偏波ドップラーレーダーを利用することとした。2022年12月末に京都大学MUレーダー観測所に搬入し、2023年1月中旬に観測を開始した。また、地上付近の背の低い降水の観測に適したK帯のマイクロレインレーダーによる観測を2022年11月中旬に、地上設置型降水粒子撮像・重量計測システム(G-PIMMS)による降水粒子直接観測を2022年12月末に、それぞれ京都大学MUレーダー観測所で開始した。 MUレーダーを含めた全ての装置で観測できた2023年2月14-15日の降雪事例を解析した。MUレーダーによる大気鉛直流Wの観測とマイクロレインレーダ―による固体降水粒子のドップラー速度Vdおよび有効レーダー反射強度Zeの観測を利用し、固体降水粒子の終端落下速度Vt(=Vd-W)と有効レーダー反射強度Zeの関係Vt-Ze関係を利用した上空の固体降水粒子タイプの推定手法について検討を行った結果、地上のディスドロメーターによる粒径と落下速度から推定される固体降水粒子タイプと整合が見られた。また、2023年暖候期の降雨観測を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初利用を予定していた名古屋大学Ka帯偏波レーダーが故障して利用できなくなったため。
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今後の研究の推進方策 |
観測を継続するともに2023年暖候期の降雨観測事例を解析する。
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