研究課題
基盤研究(A)
微細化による半導体素子の性能向上は物理的限界に直面しつつある.本研究では電子スピンを活用するスピントロニクスに着目する.申請者はシリコンスピンFETや単一素子で切り替え可能な論理演算素子の室温動作実証に成功している.しかし実現した素子は1990年代レベルの素子サイズであるほか,遅延や容量等は未検討,現代の標準技術である歪やhigh-k絶縁膜等も未導入である.本研究はシリコンスピンデバイスに最新半導体技術を積極的に採用し,素子性能の飛躍的向上を目指す.また実用化には不可避の検討項目である遅延,容量,次段デバイスへの情報伝達手法等も検討する.