研究課題/領域番号 |
22H00501
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
松井 秀彰 新潟大学, 脳研究所, 教授 (60710853)
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研究分担者 |
垣花 太一 新潟大学, 医歯学系, 助教 (60746907)
渡邉 香奈子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80626094)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
41,860千円 (直接経費: 32,200千円、間接経費: 9,660千円)
2024年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2023年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2022年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 異所性のDNA / 核DNA / ミトコンドリアDNA / ウイルスDNA / 老化 / 加齢関連疾患 / 異所性DNA |
研究開始時の研究の概要 |
本来の場所ではないDNA=異所性のDNAが表現型を惹起することは同じであるにも関わらず、老化・感染症・加齢関連疾患の症状や病理は大きく異なるが、その差異や詳細なメカニズムについてはほとんどわかっていない。本研究では“核から漏出した核由来のDNA”、“ミトコンドリアから漏出したミトコンドリア由来のDNA”、“外部から侵入したウイルスのDNA”、これら異所性のDNAが惹起する細胞内応答・分泌形質・個体老化や疾患病理、を網羅的に比較しその共通点と差異をつまびらかにする。そのことで個々の異所性のDNAが惹起する特徴的な老化・加齢関連疾患・感染症の病理、および老化・加齢関連疾患の臓器連関を明らかにする。
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研究実績の概要 |
異所性のミトコンドリアDNA、異所性の核DNA、細胞外から侵入したウイルスDNA、それぞれを特徴づける細胞内応答・細胞外応答・個体の病理を、時系列を追って網羅的に明らかにしている。具体的には A. 各種異所性DNAに対するセンサーの網羅的同定 B. 各種異所性DNAに対する細胞内応答・細胞外応答の網羅的追跡 C. 各種異所性DNAが惹起する疾患病理および臓器連関の解析 のうちAとBについては解析を順調に進めている。Cについては実験に必要なゼブラフィッシュなどの樹立を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
繰越事項はあるものの、より詳細で丁寧な解析が実施できており、結果的には当初予定に追いつきつつあルコとより、順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
異所性のミトコンドリアDNA、異所性の核DNA、細胞外から侵入したウイルスDNA、それぞれを特徴づける細胞内応答・細胞外応答は引き続き解析を進める。 異所性のDNAは細胞外応答、特にSASPを介して、隣接する組織や遠隔の臓器に多種多様な作用を及ぼすことが想定される。ゼブラフィッシュを用いて、局所の臓器でのみ惹起された異所性のDNAの隣接組織及び遠隔臓器への影響を検証する。狙った局所でのみTFAMに対するCRISPR-Cas9を作動させ異所性のミトコンドリアDNAを誘発できるゼブラフィッシュ系統、および同様に狙った局所でゼブラフィッシュLMNA変異体を発現誘導し異所性の核DNAを誘発可能なゼブラフィッシュ系統を用いて、。それぞれの場合に、隣接組織および遠隔臓器への影響を全身くまなく検索する。
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