研究課題/領域番号 |
22H00687
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
板垣 貴志 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 准教授 (80588385)
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研究分担者 |
矢野 正隆 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 助教 (80447375)
小島 庸平 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 准教授 (80635334)
齋藤 邦明 東洋大学, 経済学部, 准教授 (70738814)
藤木 竜也 千葉工業大学, 創造工学部, 准教授 (40551156)
二階堂 行宣 法政大学, 経営学部, 准教授 (00757114)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 日本近現代史 / 農業・農村史 / 経済・経営史 / 建築・庭園史 / 庶民生活史 / 日記研究 / 山陰地域 / 歴史実践 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、1930年代の昭和恐慌から1960年代の農業機械化が進展するまでの日本農村の再編成過程に着目し、島根大学法文学部山陰研究センターと東京大学経済学部資料室が連携し、近現代の山陰地域の農業・農村史研究と歴史実践を組み合わせた独自の歴史資料調査と共同研究を展開する。「矢田貝顯造日記」(1928年-1974年)の解読に際して、地元の生活感覚や記憶の記録化も同時に目指した実践的な住民参加調査を中核に据えることで、経済史・経営史・消費生活史・建築史・庭園史・家族史との総合的な共同研究を推進する基盤とする。
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研究実績の概要 |
研究初年度では、5つの研究班が各担当研究課題の具体化を模索しつつ開始した。本研究の基盤的な軸を担当している①「住民参加調査による日記解読班」では、矢田貝顕造日記の翻刻を進めつつ、6回の翻刻文の内容検討研究会(オンライン開催、7/2、11/2、12/3、2/2、3/2)を実施した。研究スタートにあたって研究代表者の板垣貴志は地元講演会(9/25)を開催した。試行的に2回の住民参加調査(対面開催、10/15、11/19)を実施して、今後の方針を決定した。また、地元住民および伯耆町教育委員会と連携して歴史実践「企画展示 近代伯耆のタイムカプセル」(12/18-25)を島根大学の学生たちと開催している。 ②「文書群の整理・目録作成・情報発信班」は、東京大学経済学部資料室にて矢田貝家文書の詳細目録化を進め、本科研期間内での全目録化の目途を立てた。夏期集中調査(9/13-15)には、本研究メンバーが参加して伯耆町教育委員会との協議し、今後に向けての各班の方針を検討した。③「(A)経済・経営史分析班」は、新たに発見された伯耆町域に関わる明治期以降の旧役場文書の整理・検討を踏まえた成果発表を模索することとなった。④「(B)ライフヒストリー研究班」は、戦後地方自治体の推移を行政学的に検討する方針を定め、元岸本町役場職員への広範な聞き取り調査を推進することとなった。第1回聞き取り調査を3/6-7に実施している。同時に旧岸本町広報関連資料を撮影している。⑤「(C)建築・庭園史研究班」は、夏期調査の際に矢田貝家住宅の増築部分を中心に建築調査を実施した。また、庭園の植生調査も同時に開始している。 各班による研究成果は、2回の総括研究会(5/11、3/21)にて本科研に関わる研究分担者および研究協力者と共有した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は、順調なスタートとなった。各班とも研究期間内における方策を定めることができた。最終年の資料目録集、オーラル・ヒストリー集および研究論文集の刊行の目途を立てることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、当初の研究計画通りに各班の研究を進めつつ2回の総括研究会、夏期調査および企画展示を計画している。また、住民参加調査を10月以降から定期開催する計画を進めている。
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