研究課題/領域番号 |
22H01108
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
山田 真希子 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子生命科学研究所, 上席研究員 (50557444)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 再帰性意識 / ゲシュタルト崩壊 / 脳イメージング / fMRI |
研究開始時の研究の概要 |
再帰性意識とは、自己の思考への気づきという高次意識の一種であり、薬理作用や側頭葉てんかんで変容するなど脳の状態に大きく依存するが、その脳内メカニズムは不明である。本研究では、人間の再帰性意識を支える脳内機構解明を目指す。目標実現のために、以下の課題に取り組む。 Ⅰ. 再帰性意識の数学的構造の抽出:行動評価系を開発し、数理モデルを用いて数学的構造を記述する。 Ⅱ. 再帰性意識の脳機能構造の抽出と変容状態での検証: fMRIを用いて再帰性意識の脳構造を検証する。さらに、薬理負荷操作によって、再帰性意識とそれに対応する脳活動の変化を検証する。
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研究実績の概要 |
ゲシュタルト崩壊実験をオンラインで実施できるように作成し、大規模調査を行った。課題では、実験参加者にゲシュタルト崩壊の有無と知覚内容を回答してもらった。得られたデータを集計し、崩壊率、状態遷移、時系列変化等を解析した。また、ゲシュタルト崩壊の質的崩壊を検討するために、知覚内容に関する自由記述データを分析し、知覚変容の分類をおこなった(例、全体性が失われるや、別のオブジェクトに見えるなど)。さらに、ゲシュタルト崩壊実験をfMRI用に作成し、本実験を開始した。全予定参加者数のfMRIデータ取得を完了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り、オンライン実験を実施し、さらに、fMRI実験も実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
1年目の実験結果を解析し、学会や論文で成果報告をする。さらに実験デザインを洗練させるとともに、行動データから得られる数理モデルの候補を検討する。
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