研究課題
基盤研究(B)
火山噴火において、マグマ中の揮発性物質の発泡は、マグマの上昇や破砕の駆動力となるため極めて重要である。発泡の理解には、模擬実験による気泡形成の初期ステージの観察が直接的かつ決定的であるが、これを従来の手法で実現することはできない。本研究では、X線集光素子による高分解能撮像とX線ビームスプリッターによるステレオ撮像を組み合わせることで、試料環境を制御するデバイスを配置するのに必要なカメラ距離を確保した上で、高分解能の3次元イメージを短時間の露出で取得できる装置を開発する。この装置により、初期ステージにおける気泡のサイズ分布と空間分布の組成依存性を測定することで、気泡形成メカニズムを解明する。