研究課題/領域番号 |
22H01592
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
近藤 明彦 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, 主任研究官 (80755893)
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研究分担者 |
上田 恭平 京都大学, 防災研究所, 准教授 (60649490)
高野 大樹 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, グループ長 (80626218)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2022年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
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キーワード | 有効応力 / 可視化 / 全領域計測 / 粒状体 / 有効応力解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,様々な地盤災害に通底する粒状体としてのミクロな土粒子間の挙動がマクロな変形・破壊に発展するという一連のダイナミクスを対象として,マルチスケールな観察と機構解明によって高精度に再現する枠組みの開発を目的とする. 具体的には,申請者が開発した応力発光粒子を用いた微視的応力場の直接計測を核として,デジタル画像相関法による変位場計測と総合して全領域計測技術を開発する.次に,本計測が粒子単位の有効応力を計測できる特徴を活かし,液状化発生から再堆積までの一連の過程を観察する.得られたマルチスケールな情報をもとに,モデル化と逐次型データ同化により高精度な再現解析と妥当性確認を行う.
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研究実績の概要 |
本研究では,土粒子間のミクロな挙動がマクロな変形・破壊に発展するダイナミクスとして液状化現象に着目し,粒子単位の有効応力の計測を特徴として,マルチスケールな観察と機構解明によって高精度に再現する枠組みの開発を目的としている. 2022年度は,微視的応力場・変位場の全領域計測技術の開発として,粒子単位の有効応力の計測と変位場の計測を高精度に十分な空間・時間分解能で観察する方法を検討し,小型振動台実験を対象に構築した観察方法の検証を行った.微視的応力場は,応力発光材料を塗布した粒子を用いて粒子単位の有効応力増分を輝度で可視化する粒子を用いて,間隙流体として流動パラフィンを用いた地盤模型を対象に観察を行った.本検討では,土槽中央に質点を持つ板を配置しており,加振による板の変位と地盤の変形に応じて,粒子の発光の推移が観察できることを確認した.微視的変位場の観察にあたっては,同期撮影するとともに,照明と観察波長を工夫することでデジタル画像相関法による画像解析を高精度に行えることを確認した.なお,小型振動台実験では小型剛土槽を用いたため境界条件の影響が大きいと考えられ,地盤のせん断変形に追従する可視化に適した土槽を製作した.デジタルツイン解析技術の開発では,撮影された微視的応力場・変位場の推移をもとに,有効応力解析において,高精度に再現するためのマルチスケールな観点における検証方法と本研究に適したデータ同化手法などを検討した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の核となる液状化現象における粒子単位の微視的応力場・変位場の全領域計測技術の開発においては,上記の変位場観察における工夫を含めて検討を行い,構成部品・センサー等の長納期化による課題はみられたが,小型剛土槽を用いた振動台実験において観察できることを確認できた.デジタルツイン解析技術の開発では,得られたデータをもとにマルチスケールな観点における検証方法と本研究に適したデータ同化手法などを検討できていることから,おおむね順調に進展していると考えている.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は,小型剛土槽を用いた振動台実験において様々な地盤・載荷条件における挙動を開発した全領域計測システムを用いて詳細に観察するともに,製作した土槽を用いた実験の準備を進めて,より境界条件の影響を除いた地盤条件での検討を予定している.得られた結果を踏まえ,有効応力解析による模型振動台実験の再現解析を行うことでマルチスケールな観点から検証を行い,中間の成果としてとりまとめる予定である.
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