研究課題
基盤研究(B)
凝縮体の物性は構成原子の価電子状態に支配され、その異方性は“電子軌道”が決定する。我々はSPring-8の放射光X線回折データを用いたコア差フーリエ合成法により、価電子を3次元情報化し量子パラメータの決定できることを提案している。本研究では特異な磁気構造相転移を示すスピネル型遷移金属酸化物の3d電子軌道、強力永久磁石における4f 電子軌道について、価電子密度解析から量子パラメータを決定するとともに、スピン―軌道相互作用に関して知見を得ることで新機能磁性材料開発の情報収集を目的とする。