研究課題
基盤研究(B)
広視野超解像顕微鏡は、波動光学的解像限界を超えた解像度で、空間情報を一括取得するイメージング系である。これまで種々の手法が提案されているが、時間分解能やノイズ耐性など、それぞれに問題点がある。本研究では、物理系と演算系の協調設計を切り口に、これらを統一的に解決する新原理超解像顕微鏡法を実証する。回折限界以下の微細構造を光学的に特徴づける「空間情報最大化光学系」を導入する点が、提案手法の核となるアイデアである。これにより、既存手法と根本的に設計原理の異なる新しい広視野超解像顕微鏡を実証できれば、ナノ寸法時空間ダイナミクス解析装置提供の観点から幅広い自然科学の発展に貢献できる。